「誤った漢字や熟語を使うと相手に不安を与える」という事実をご存知ですか?
ビジネスや公的文書などで誤りがあると信頼性を損ない時には恥をかくことにも。
漢字や熟語を正しく使用することは、豊かな表現力を身につけるために必要なことです。
周囲からの信頼も厚くなるため、気をつけてみませんか?
目次
あなたはいくつ読めますか?読み間違いやすい漢字51選
自分が正しいと思っていたけれど、実は間違って覚えていたことはありませんか?
読みを間違えて覚えた漢字はパソコンで変換しても出てこないため、調べるのも難儀です。
ここでは、多くの人が読み間違えやすい代表的な漢字を取り上げています。
誰もが一度は見たことがある漢字が中心です。
自分がこれらの漢字を正しく読めるか、チャレンジしてみてください。
日常的によく使われる漢字
塩梅 | 重複 | 老舗 |
該当 | 強ち | 強か |
巣窟 | 玄人 | 続柄 |
境内 | 蔑ろ | 猛者 |
訃報 | 壊死 | 疾病 |
潔く | 礼賛 | 逝去 |
何卒 | 強面 | 強面 |
一段落 | ご利益 | 美人局 |
五月雨 | 他人事 | 古文書 |
御用達 | 汎用性 | 言語道断 |
言語道断 | 手繰る | 五月蠅い |
正解はこちら
本来の読み方ではないけれど、慣用的に多く使われているため現在では認めれている読み方は△にしてあります。
塩梅 〇あんばい ✖えんばい | 重複 〇ちょうふく △じゅうふく | 老舗 〇しにせ ✖ろうほ |
該当 〇がいとう ✖かくとう | 強ち 〇あながち ✖つよち | 強か 〇したたか ✖きょうか |
巣窟 〇そうくつ ✖すくつ | 玄人 〇くろうと ✖げんじん | 続柄 〇つづきがら ✖ぞくがら |
境内 〇けいだい ✖きょうない | 蔑ろ 〇ないがしろ ×むしろ | 猛者 〇もさ ✖もうじゃ |
訃報 〇ふほう ✖けいほう | 壊死 〇えし ✖かいし | 疾病 〇しっぺい ✖しつびょう |
潔く 〇いさぎよく ✖しばらく | 礼賛 〇らいさん ✖れいさん | 逝去 〇せいきょ ✖いきょ |
何卒 〇なにとぞ ✖なにそつ | 強面 〇こわもて ✖きょうめん | 姦しい 〇かしましい ✖やかましい |
一段落 〇いちだんらく ✖ひとだんらく | ご利益 〇ごりやく ✖ごりえき | 美人局 〇つつもたせ ✖びじんきょく |
五月雨 〇さみだれ ✖さつきあめ | 他人事 〇ひとごと ✖たにんごと | 古文書 〇こもんじょ ✖こぶんしょ |
御用達 〇ごようたつ △ごようたし | 汎用性 〇はんよう ✖ぼんよう | 言語道断 〇ごんごどうだん ✖げんごどうだん |
諸刃の剣 〇もろはのつるぎ ✖もろはのけん | 手繰る 〇たぐる ✖てさぐる | 五月蠅い 〇うるさい ✖ごがつばえい |
ビジネスシーンで漢字を読み間違えてしまうと「この人はあまり教養がないかも」と思われたり、読み間違いを指摘されると恥ずかしい思いをします。
ビジネスシーンでよく使われていて読み間違いが多い漢字を取り上げてみます。
ビジネスシーンでよく使われる漢字
世論 | 代替 | 言質 |
相殺 | 凡例 | 脆弱 |
押印 | 貼付 | 割愛 |
遵守 | 完遂 | 廉価 |
役務 | 早急 | 発足 |
年俸 | 破綻 | 汎用 |
過不足 | 出生率 | 忌引き |
正解はこちら
世論 〇よろん 〇せろん | 代替 〇だいたい ✖だいがえ | 言質 〇げんち ✖げんしち |
相殺 〇そうさい ✖そうさつ | 凡例 〇はんれい ✖ぼんれい | 脆弱 〇ぜいじゃく ✖きじゃく |
押印 〇おういん ✖なついん | 貼付 〇ちょうふ ✖はりつけ | 割愛 〇かつあい ✖わりあい |
遵守 〇じゅんしゅ ✖そんしゅ | 完遂 〇かんすい ✖かんつい | 廉価 〇れんか ✖けんか |
役務 〇えきむ ✖やくむ | 早急 〇さっきゅう ✖そうきゅう | 発足 〇ほっそく △はっそく |
年俸 〇ねんぽう ✖ねんぼう | 破綻 〇はたん ✖はじょう | 汎用 〇はんよう ✖ぼんよう |
過不足 〇かふそく △かぶそく | 出生率 〇しゅしょうりつ ✖しゅっせいりつ | 忌引き 〇きびき ✖いびき |
ビジネスにおいての漢字の読み間違えは信用にかかわってくることなので読み間違いは避けたいものです。
読み間違いやすい四字熟語
読み間違いやすい四字熟語
順風満帆
↓
✖ ジュンプウマンポ
〇 ジュンプウマンパン
物事がきわめて快調に進んでいるさま。支障なく経過していること。船の帆が、追い風を受けて、いっぱいに張っているという意味から。
読み間違いやすい四字熟語
一世一代
↓
✖ イッセイイチダイ
〇 イッセイチダイ
人生でもうこの1度しかないと感じるような大きく、思い切ったことをやろうとする際に用いられる言葉です。
読み間違いやすい四字熟語
画竜点睛
↓
✖ ガリョーテンセイ
〇 ガリューテンセイ
竜の絵に瞳(点)を入れてさっと仕上げる。これが「画竜点睛」の意味で、物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。
間違いやすいのが「睛」の漢字。晴れ」の漢字ではない。「 睛」とは、ひとみ/黒目などの意味をもつ漢字である。
読み間違いやすい四字熟語
多士済々
↓
✖ タシサイサイ
〇 タシセイセイ
「多士済々(たしせいせい)」とは、優秀な人材や立派な人が大勢集まっていることを意味する四字熟語です。
「たしさいさい」という誤読も広がってきたことから全く間違いとは言えませんが、正式な読みは「たしせいせい」です。
読み間違いやすい四字熟語
一言居士
↓
✖ イチゴンキョシ
〇 イチゲンコジ
「一言居士」は、「何かにつけて一言言わなければ気が済まない人」のことを指します。口うるさい人を指すため、ネガティブな意味合いで使われることが多い。
例文)彼は一言居士な性格の持ち主で周囲から敬遠されている。
読み間違いやすい四字熟語
千言万語
↓
✖ センゲンマンゴ
〇 センゲンバンゴ
千言万語とはたくさんの言葉を使って物事について述べるという意味です。または、非常に多くの言葉を並べたくどい話のことを言います。
例文)千言万語を尽くした結果、会議で自分の意見が見事採用された。
間違いやすい四字熟語
「絶対絶命」と「絶体絶命」間違いは
↓
✖ 絶対
「絶対」は他に比較するものや対立するものがないことを意味し、どうしても。何がどうあっても。「―に行く」「―に負けない」などに用いる。
〇 絶体
絶体は、どうにも逃れられない窮地・立場に追い込まれることを意味し「絶命」は命が絶えることを表すので「絶体絶命のピンチ」と使う場合はこちらが正しい。
間違いやすい四字熟語
「汚名挽回」と「汚名返上」間違いは
↓
✖ 挽回
挽回」は失ったものなどを取り返して)もとの状態にひきもどすことであり、「汚名」を取り返してはいけません。「名誉を挽回」するなどの場合に使います。
〇 返上
「返上」は一般的に「返す」ことを表し、汚名は「返上」するもの、または、「すすぐ(雪ぐ)」ものです。
読み間違いやすい四字熟語
「危機一発」と「危機一髪」間違いは
↓
✖ 一発
「一発」は銃砲などを一度うつことを意味し、思い切って行ってみる場合に副詞的にも用い「―回答」「―賭けてみよう」などという場合に用いられる。
〇 一髪
「一髪」は髪の毛一本しかはさむ余地がないほど、すれすれなさまの状態を表し「危機―」「間―」などに用いる。
威勢よく「一発」と行きたいところですがそれは間違いです。
読み間違いやすい四字熟語
一所懸命と一生懸命
↓
〇 一所懸命
✖ 一生懸命
中世の日本では土地を領有することで生計を立てていたことから、「一所懸命」とは、「一つの領地を命がけで守り、生計を営むこと」を意味していたので本来の意味からしたら間違いなのですが、しかし近年一つの領地を命がけで守ることへの実感がなくなっていったため、「一所」が「一生」に変化していきました。
現在では誤った使い方ではなく、むしろ一般的に「一生懸命」を使うようになっています。「一生懸命」はもともと「一所懸命」から生まれた言葉だったということを理解しておけばよいのではないでしょうか。
間違いやすい日本語「熟語・慣用句」
間違いやすい言葉の使い方
乾杯と献杯の違い
↓
・乾杯はおめでたい席の時に
・献杯は葬儀や法事の際に
「乾杯」は、お酒を飲む際に、普通に行われる祝福の言葉であり、結婚式などの祝賀行事で用いられます。
一方、葬儀や法事の際に杯を差し出すことを献杯と言います。
亡くなった人や祖先に対して、感謝や追悼の意を込めて行われます。
献杯について知識がないと、大切なお悔やみの場で恥をかいてしまう可能性があります。
間違いやすい言葉の使い方
葬式で「ご愁傷様です」と言われた場合の答え方
↓
・恐れ入ります
・痛み入ります
適切な返答は「恐れ入ります。生前は○○が大変お世話になりました」です。これは「参列してくださって恐れ多いこと(ありがたいこと)です」というお礼の意味も含んでいます。
「ありがとうございます」や「すみません」といった言葉は不適切で、適切な表現としては、「恐れ入ります」と「痛み入ります」があります。
間違いやすい慣用句
「ご多分にもれず」と「ご他聞にもれず」間違いは
↓
✖ 多分
たくさん、かなり多く、などという意味の表現で「多分に誤った情報が含まれる可能性がある」「これは多分に頂戴してありがとう存じます」などの時に用いる言葉で「ご多分にもれず」という使い方は間違いです。
〇 他聞
ほかの人に聞かれること、他人の耳に入ることを意味し、他聞をはばかることだから誰もいない時に言おうなど「―をはばかる」という言い方でしか使われません。
読み間違いやすい慣用句
怒り心頭に発する
↓
✖ イカリシントウニホッスル
〇 イカリシントウニハッスル
「怒り心頭に発する」とは、激しく怒る様子を表すことばです。ふつふつとわき上がった怒りが頭のてっぺんまで届く様子を表す。
例文)
あまりにもふざけた態度を取る友達に対して、私は怒り心頭に発してしまった。
意味を間違いやすい慣用句
敷居が高い
↓
本来は「不義理や面目のないことがあって、その人の家に行きにくい」という意味を表す表現だったのでですが、文化庁による調査によると、「高級すぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい」という間違った解釈をしている人が56.4%もいたという結果がでており、これまで誤用とされていた「高級だったり格が高かったり思えて、その家・店に入りにくい」といった意味が追加されました。
意味を間違いやすい慣用句
徐に(おもむろに)
↓
「おもむろに」とは、本来は「落ち着いて、ゆっくりと行動する」さまを意味する言葉だが、昨今では突然不意に何かを急に行う意味で使われることが増えています。
「徐(おもむろ)」はゆっくりしているという意味の漢字で「徐行」や「徐々に」などに使われています。
意味を間違いやすい慣用句
煮詰まる
↓
「煮詰まる」は,煮物などでだんだんと煮汁が少なくなっていくことを言う言葉です。
したがって本来の使い方は議論が十分に行われて解決に近づくことを意味する表現です。しかし、近年は結論が出せない状態になるという「行き詰まる」の意味で使う人が増えています。
「議論をした結果、ついに煮詰まってきた」と使うのが本来の正しい使い方です。
意味を間違いやすい慣用句
気の置けない人
↓
「気が許せない,油断できない」という理解は誤り。
「気遣いの必要がない」「遠慮がいらない」「心から打ち解けられる」という意味になります。
「気を置く」ことが、「心を配る」「気兼ねをする」という意味なのでそれを打ち消すので「遠慮がいらない」という意味になります。
例文)気が置けない仲間と行く旅行は楽しい
意味を間違いやすい慣用句
やぶさかでない
↓
✖ 協力するにやぶさかではありません。
〇 ご希望とあれば、やぶさかではございません
「やぶさか」は平安時代の言葉で「物惜しみする」という意味で使われ「やぶさかでない」はそれを打ち消す言葉なので「~する努力を惜しまない」「喜んで~する」「積極的に~する」という前向きな意味になります。
意味を間違いやすい慣用句
あざとい
↓
「あざとい」には、「やり方が露骨で抜け目がない、あくどい」といった意味があります。ネガティブな意味で使われることが多い言葉です。
「あざとい」の語源には諸説ありますが、「戯る(あざる)」から変化したという説が有力です。戯るとは、「たわむれる、ふざける」といった意味ですが、「垢ぬける」「おしゃれをする」などの意味もあります。
そこからネット上などで「あざとい」という言葉が使われるときは、「男性の気を惹くために可愛らしさや女性らしさをアピールした言動」を指している場合に使われていることが多くあります。
意味を間違いやすい言葉
「おざなり」と「なおざり」の違いは?
↓
・おざなりは
「大雑把なさま」「中途半端なさま」を意味します。
・なおざりは
そのままの状態で放っておく」「避けて通る」「必要な対応を怠る」というニュアンスの意味です。
間違いやすい季語
小春日和
↓
春に使ったら間違い
「春ではないけれど春のような天気だ」と表現したいときに使用します。
小春日和とは、晩秋から初冬にかけての、あたかも春のような穏やかで暖かい気候のことをいいます。新暦ではおよそ11月頃の気候を指します。
「春」の晴天の日を小春日和というのは誤りとなります。
意味を間違いやすいことわざ
破天荒
↓
「破天荒」は中国の『北夢瑣言』にある故事に由来する言葉で 元々この言葉は,「誰も成し得なかったことを初めて行うこと」という意味で使われたもので、とても立派な様をあらわす言葉として使われていました。
しかし近年、文化庁による調査の結果「豪快で大胆なを様子」を選んだ人が64.2%にも上り一般的に通用するようになってきましたが本来の意味は違います。
意味を間違いやすい熟語
雨模様
↓
今雨が降っている状態ではない。
「雨模様」とは、今にも雨が降りそうな空の様子を表す言葉です。
例文)雨模様の空になってきたので、早めに帰宅しよう。
意味を間違いやすい熟語
元旦と元日は同じ?
↓
元旦と元日は異なる意味を持ちます。
「旦」という字は、太陽を表す「日」と地平線を表す「一」から成り立っています。
そのため「旦」は朝を意味し、午前中を指します。
一方、「日」は特定の「一日」を表すので、元日は1月1日の朝から夜までを意味します。
知ると面白い漢字の成り立ち、ちょっと怖い由来も
恋という字の成り立ち
恋
↓
「恋」という漢字は、心が移り変わることを意味し、上にある「亦」という漢字は「もう一度繰り返される」という意味を表します。
下にある「心」は、感情や思いやりを指し、人が再び心が移ることから「恋」という漢字が成り立っています。
つまり、「恋」という漢字は、心が移り変わる純粋な感情を表しているのです。
また、下に心があるので「下心」を含んでいるのが恋で、真ん中に心があるのが「愛」で真心があればそれが愛という説もあります。
こちらの方が面白いかもしれませんね。
「幸せ」と「辛い」の成り立ち
「幸せ」と「辛い」の違い
↓
漢字の「幸」は、罪人につける手かせの象形であり、「幸せ」の意味は、手かせをつけられながらも殺されずに済んだことから発展したとされています。
一方、「辛」は、鋭い刃物を描いた象形文字で、刺すような痛い感じの意味があります。
「一」を上に足すと「幸」になります。
そして、「辛い」は、「幸せ」になる一歩手前であることから、辛くてももう一頑張りすれば幸せになるという意味合いがあるとされています。
「鳥」と「烏」の成り立ち
「鳥」と「烏」の違い
↓
「鳥」も「烏」もどちらも「象形文字」です。
「烏」という漢字の由来は、カラスの目が遠くから見ると区別できないため、「鳥」という漢字の眼の部分を除いて、「烏」という漢字になったとされる。
つまり、カラスの真っ黒な色によって、眼の位置がわからず、「鳥」という漢字の眼にあたる一画をなくしてしまったというわけです
「優しい」という字の成り立ち
優しさの字の意味
↓
優しいという字は「人」の横に「憂い」が立っている。 「憂い」とは悲しみ、なげき、心配、わずらいとあり、心が嘆き悲しむことを表現した言葉です。
優しいという字は「悲しんでたたずむ人の側に寄り添う人の姿」から生まれた字だったのです。
嘆き悲しみ悩んでいる人に、そっと寄り添える優(やさ)しい心を持った人を優れた人というのですね。
ちなみに漢字の本家本元である中国には「優しい」という字はないそうで、中国語で理解するには難しい字とされています。
「取る」という字の成り立ち
「取る」という字になぜ耳が
↓
「取」という漢字は「耳」と「又」の2つで構成されています。
左側の耳は部首で、そのまま「耳」という意味を表します。右側の「又」は右手を表していて、「物をつかむ手」が変化した形であることがわかっています。
かつての中国では、戦争の際に殺した敵兵の耳を切り取り、持ち帰り、自分の功績を示す証明として用いていました。
そこから由来し、相手の耳を奪っていく様からこの漢字が成り立ちました。
由来が分かるとちょっと怖いですね。
「号」という字の成り立ち
「号」という字の由来
↓
もう一つ怖い文字の由来を。
「号(ごう)」は、音を表す「口(くち)」と、意味を表す「丂(コウ)」を合わせた象形文字です。
「丂」は、折れ曲がり、つかえて取れない様子を表しています。
「口」は口や口に関するイメージを表し、この形声文字の形は、生き埋めにされた人が大きく口を開けて泣き叫んでいる姿や、あまりの悲しみにかがみこんでしまう人の形を表しています。
このような象形文字は、中国で刑罰が当たり前だった時代に生まれた文字です。
「奴」という字の成り立ち
「奴」という字の由来
画像出典 OK辞典
字の形は、捕虜になった或いは略奪された女性を意味している。
従順でない男性捕虜や犯罪者は殺されることが多く、女性は柔弱に飼いならされたり、他の血を入れて子供を産むという価値をもって、奴隷に落ちぶれたものが多くいた。
だから「奴」は女偏で作られている。
そこから「しもべ、めしつかい」を意味する言葉になり、「努」はめしつかいの「奴」が力を尽くして働く奴隷を意味し、「つとめる」の意味を持つ「努力」という漢字がが成り立ちました。
指示文字
指事文字とは、形で表すことが難しい物事を点画の組み合わせによって表して作られた文字のことです。数や位置を表す漢字などに多く用いられます。
日+月=明 木+木=林 口+鳥=鳴 一、二、三などの漢字も指示文字になります。
数字の1はなぜ1と書くのか、2はなぜ2と書くのか
漢字とは少し離れますが、私たちが普段何気なく使っている算用数字の1はなぜ1と表すのか、2はなぜ2と表すのか?
ほとんどの人は考えたこともなく書いている数字なのですが、ちゃんと理由があったのです。
昔は個数を角の数で表現していたとのことです。
1は角が1つ2は角が2つ・・・それぞれの数字に当てはまっていますね。
ちなみにゼロには角がありません、だから0なのです。
実はちゃんと規則性があったのです。目からうろこです。
漢字を見続けて肩が凝りましたか?
息抜きに漢字についての意外なエピソードを。
「中華人民共和国」の字の7割は日本人が作った和製漢語
知っていましたか? 実は国名の「中華人民共和国」の7割は日本人が作った和製漢語なのです。
元から中国語なのは「中華」のみで、7文字のうち5文字が日本製なのです。
また、現在中国で使用している社会・人文・科学方面の名詞・用語において、実に70%が日本から輸入したものであると言われている。
そのためて和製漢語を抜きにしては現代の中国では会話が成り立たないのです。
特に経済、金融、ビジネスなどが重要な役割を果たすグローバル社会において会話をしようとすれば和製漢語を使わなければ、会話が通じないのです。
19世紀になると、日本の近代化のために日本人は西洋の技術を取り入れ、中国が作った漢字を使って、西洋の思想を翻訳し知識を吸収していきました。
明治時代に生まれた新しい漢字の分野を項目で例を上げると以下のようになります。
政治:国会、議員、憲法、法律、内閣、総理大臣、官僚、大統領、首相など。
経済:銀行、株式、投資、貿易、産業、工場、企業、ビジネス、マーケティングなど。
医学:病院、医師、看護師、診断、治療、薬剤、感染、疫病、予防など。
技術:電気、機械、自動車、自転車、航空機、電話、写真、映画、ラジオ、テレビ、コンピューターなど。
教育:学校、教育、教師、学生、カリキュラム、試験、合格、卒業など。
スポーツ:野球、サッカー、テニス、バスケットボール、水泳、陸上競技、柔道、剣道、相撲など。
軍事:軍隊、兵器、戦争、軍事戦略、作戦、将校、軍備、軍縮など。
社会:貧困、救済、福祉、労働、賃金、失業、女性解放、人種差別、民族問題、戸籍制度など。
以上のように、明治時代には様々な分野で新しい漢字が作られました。
これらの新しい漢字は、当時の社会の変化を反映しており、現代でも広く使われています。
和製漢語が中国で広まった経緯
和製漢語が中国で使用されるようになったきっかけは、日清戦争で敗北した清が、急速に近代化を進めていた日本から学ぼうと、多数の留学生を送り込んだことから始まりました。
その結果、数千人もの留学生が日本に派遣されました。
彼らは、日本の書物を中国語に翻訳し、それを国に持ち帰って広めていきました。
その数は約1000語とも言われています。
南京大学教養学部教授を務め、中国近現代文学研究者の王彬彬氏論文の結びの言葉には、
「西洋の概念について、基本的には日本人が中国人のために翻訳したものであり、中国と西洋の間には、永遠に日本というものが挟まっているのである」と書かれています。
面白いのはこの事実を多くの中国人も日本人も知らないということです。
息抜きには人の失敗談が効果がありそうです。中には思わず笑ってしまう失敗談も。
読み間違えて恥ずかしかった経験20選
№1
同僚「そこの資料とって」
私「ん?この、○○のぼんれいってやつ?」
同僚「あほか、はんれいじゃっ!」
部長が横向いて、私の視線をかわしました(涙)。
№2
日本武尊です。 夫と私はよめたけど大学でてる娘は読めませんでした。
№3
不朽の名作 → ふちくのめいさく
瞬間、周りの人もエッ? 私もエッ?
めっちゃくちゃ恥ずかしかったです。
№4
まだ旦那とお付き合いしていた頃の話、あるレストランでメニューを見ながら、美味しそうだった「この“ぼーぼーどり”下さい」って注文したら、店員さんに真顔で「棒々鶏(バンバンジー)ですね」って言われてしまいました。とても恥ずかしかったです。
№5
入社したての頃、新人研修で「御社」を「ごしゃ」と堂々と言い放ちました。
気取った名刺交換が一転、発砲事件の様相に。
№6
覚書を「かくしょ」と言ったら「おぼえがき」だよって言われて、バカにされました……笑
№7
友人が団塊を「だんこん」と言ってて
居酒屋で「これだから、だんこんの世代はさー」と仕事の愚痴をかなりの声量で言われたときは、!!?となりました…
№8
美人局をびじんきょくと読み、かなり笑われました。身内の前で良かった‼︎と思いました
№9
汎用(はんよう)を”ぼんよう”って読む人がいて、「違いますよ」って訂正したのに直らない。もういい年の方なんだけどな。
№10
老舗→ろうほう
ってわりと最近まで言ってた!
恥ずかしい。
しにせって言葉は知ってたけど
漢字と繋がらなかった。
№11
「冷奴」の読み方は「つめたいやつ」で合ってますよね!?
居酒屋でメニューに有ったから「つめたいやつ”一つください」って言ったら「はぁ?」って言われました。
№12
彼が居酒屋で谷中生姜を「たになかしょうが下さい」と言って恥ずかしかった
№13
逆に爆笑されるかも知れませんが、つい最近まで、
清々しい(すがすがしい)、を「せいぜいしい」と読んでいました。
清々しい朝、を「せいぜいしい朝」と、何の疑問も無く読んでいました。お恥ずかしい限りです。
№14
これは変換ミスの中でも一番やっちゃいけないミス。
売主(甲) | 住所 |
氏名 | |
飼い主(乙) | 住所 |
氏名 |
№15
2022年10月4日放送
番組内で、「世代」の括りについて取り上げていた際、一緒に番組に出演していた男性アナウンサーの坂本聡アナが「みなさんは、なに世代でしょうか? 団塊(だんかい)やバブル…」と話し出したところ、
隣の森麻衣子キャスターが団塊を「だんこん・・・」と言い直す事に・・・
スタジオは静まり返り、数秒の沈黙のち、坂本アナが「団塊(だんかい)」と言いなおしました。
№16
元NHKアナ・神田愛花、選挙報道で戦慄の“読み違え
選挙報道の日に最大のしくじりを犯してしまう。選挙がスタートしたことを伝えるニュースで「公示を告示と読んでしまった」。
上司から「すべてを理解していから報道に戻ってきなさい」と3カ月間の再勉強期間を告げられ、その後は腫れ物に触るような扱いとなったという。
№17
10月1日、『スッキリ』(日本テレビ系)に主演映画『望み』の宣伝で生出演した岡田健史が“コロナ禍(か)”を“コロナ渦(うず)”と言い間違えてしまい、ツイッターでは“コロナうず”がトレンド入りした。岡田は放送後、インスタグラムで「コロナ禍でした。未熟者でお恥ずかしい限りです」と反省。
№18
「W杯に出場した本田圭佑選手がテレビのインタビューで“清々しい(すがすがしい)”を“きよきよしい”と発言し、すぐさまSNSで話題になりました。
№19
「結婚会見にひとりで現れた妻・山田優は小栗旬からの手紙を読み上げました。
そこに書かれていた《何卒(なにとぞ)お手柔らかにお願い申し上げます》を“なにそつ”と呼んで失笑を買いました。
№20
島尻安伊子・沖縄北方領土担当相が2月9日の記者会見で、北方領土の一つである「歯舞(はぼまい)群島」を読めない場面があったと共同通信が報じた。
島尻氏は団体名が読めず、「元島民の皆さまでつくる、千島ハボ…えー、何だっけ…」などと、言葉を詰まらせ、大臣の側にいた秘書官が「はぼまい」と伝えた。
皆さんいろいろやらかしてますね。
人の不幸は蜜の味といいますから、少しは肩こりの妙薬になったでしょうか。
しかし、”人のふり見て我がふり直せ”という教訓があるのを忘れてはいけません。
ビジネスシーンでこう言い換えれば一目置かれる「言い換え語彙力」
語彙力豊富な人は自分の服を着替えるようにビジネスシーンに応じて適切な言葉を選び使い分けています。 自分の考えや意見を的確 ...
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