DAYs Note

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大人の智恵

ビジネスシーンでこう言い換えれば一目置かれる「言い換え語彙力」

更新日:

語彙力豊富な人は自分の服を着替えるようにビジネスシーンに応じて適切な言葉を選び使い分けています。

自分の考えや意見を的確に伝え、周囲からの理解や信頼を得る言い換え力とは?

言葉は人間関係を築く上で大切なものであり、語彙力を養うことは自己表現能力を向上させることにつながります。





電話応対で一目置かれる言い換え語彙力

電話応対の言い換え語彙力

お電話番号を頂戴してもよろしいですか

・お電話番号をお聞かせいただけますか

電話番号はもらうものではないので「頂戴する」は不適切。

電話応対の言い換え語彙力

もしもし

・お電話ありがとうございます。株式会社〇〇〇です

「もしもし」は不適切。
先方が名乗った後は「お世話になっております」といった挨拶を続ける。

電話応対の言い換え語彙力

なるほど

・さようでございますか
・おっしゃる通りです

「なるほど」という言葉は、敬語ではないので上から目線の印象を与えてしまうため、お客様には避けたほうが良いでしょう。
また同様に上司や目上の人への使用は好ましくない表現のため、注意しましょう。

電話応対の言い換え語彙力

ご用件をお聞かせください

・よろしければご用件を承ります

「ご用件をお聞かせください」は「何の用ですか」と聞いているのと同じなので、失礼にあたります。
謙譲語の「承ります」を使用しましょう。

電話応対の言い換え語彙力

〇〇さんに伝えてもらえますか

・〇〇さんに伝言をお願いしたいのですが
・〇〇さんにお伝えいただけますか

電話応対の言い換え語彙力

申込書をお送りさせていただきます

・申込書をお送りいたします

「~させていただきます」は相手の許可を得て行為を行うことを表す言い方で、進行中の案件に関わる資料や書類などは、その業務に必要なものであればいちいち確認しなくても良い。
相手の許可が必要な場合は「〇〇を送付させていただいてもよろしいでしょうか」と確認する。

電話応対の言い換え語彙力

お電話での申し込みはできません

・お電話での申し込みはできかねます
・お電話での申し込みはいたしかねます

「かねます」はしようとしてもできないことを表す言葉で、何らかの理由があって対応できない気持ちを表す表現です。
さらに自分がへりくだり、相手を敬う気持ちを表すのであれば「いたしかねます」が適した表現です。状況に併せて使い分けましょう。

「メールや手紙で」で普段よく使われる言い換え表現

手紙・メールでの言い換え語彙力

忘れてください

・ご放念ください

「ご放念ください」はあまり口語で使われる機会は少ないのですが、書面やメールのやり取りで使われるケースが多いので覚えておきましょう。
打ち合わせ日程を間違ってしまったり、メールの宛先を間違えてしまい、関係がない相手にメールを送信してしまった後の訂正メールで前回の内容を打ち消したい場合など「どうぞご放念くださいますようお願い申し上げます。」と最後に一言添えるとよいでしょう。

手紙・メールでの言い換え語彙力

〇〇はどうなっていますか

・〇〇の件、いかがでしょうか

会話では何とも思わない言い回しもメールでは文字が残るため、読み直してみると感じ悪く伝わることもあるので、伝え方に注意が必要です。

手紙・メールでの言い換え語彙力

〇〇してください

・〇〇していただきたく存じます
・〇〇していただければ幸いです
・していただきますようお願い申し上げます

手紙・メールでの言い換え語彙力

確認してください

よろしくご査収ください
・ご確認いただければ幸いです
・ご確認の程、よろしくお願いいたします

「~してください」尊敬語に分類されるので目上の方に使う敬語なので問題ないように思えますが、同僚や親しい仕事相手以外に使うと命令されているように聞こえてしまうことがあります。

手紙・メールでの言い換え語彙力

受け取りました

・拝受いたしました
・拝読しました

「受け取りました」はすでに敬語表現なので問題ないように思えますが、「送ってくれた人」に対する敬意を示すことはできません。
取引先や目上の人に対しては敬意を示す言い換えが必要です。
「拝受」は単に「受け取った」ことを意味する謙譲語です。 メールに添付された文書や郵送されてきた書類の「内容を確認した」ことを伝えたい場合は、「拝読しました」が適切です。

手紙・メールでの言い換え語彙力

とりあえずメールしました

・メールにて恐縮ですが、取り急ぎごあいさつまで

手紙・メールでの言い換え語彙力

もうすぐ到着します

・まもなく到着します

手紙・メールでの言い換え語彙力

見ておいてください

・御覧ください
・お目通しいただければ幸いです

「ご覧」は「見ること」の尊敬語で、「覧」は「見る」「眺める」という意味です。「ください」と組み合わせることで、相手を敬った丁寧な表現になります。

手紙・メールでの言い換え語彙力

無理です

・ご容赦ください

「恐縮ですが」「申し訳ございませんが」という言葉を枕詞として添えると、さらに表現が和らぎます。

手紙。メールでの言い換え語彙力

お元気ですか

・お変わりありませんか
・いかがお過ごしですか
・つつがなくお過ごしですか

手紙やメールなどの冒頭の挨拶には、以下のように「時候の挨拶」の挨拶の後に相手の安否を気遣う言葉を続けます。
春霞のただよう季節となりましたが、いかがお過ごしていらっしゃいますか?
そのままの状態で放っておく」「避けて通る」「必要な対応を怠る」というニュアンスの意味です。

手紙・メールでの言い換え語彙力

考えておいてください

・ご考慮いただければ幸いです
・ご一考いただきますよう
・ご検討いただきますよう

「考慮」は物事について、あらゆる方向からよく考えを廻らすこと。「一考」はもう一度考えること「検討」は詳しく調べ考えることなどのニュアンスの違いがあります。
ビジネス文書やメール依頼など、お願いをともなう場面で結びや締めくくりとしてよく使われるので覚えておくと便利なフレーズです。

例文)ご考慮いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

手紙・メールでの言い換え語彙力

お願いしたい

・お願いしたく存じます
・お願いできますと幸いです
・お願い申し上げます
・~していただければ幸いです

本題を伝える前に相手を気遣う気持ちや敬うニュアンスを添えて、「お忙しいところ大変恐れ入りますが」などのクッション言葉を入れると失礼な印象を与えずに本題を伝えることができます。
「お願いできますでしょうか」という表現が使われることがありますが実は、この言葉は二重敬語にあたり、誤用表現になるため注意しましょう。

例文) お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご検討のほどお願いしたく存じます。

ビジネスシーンにおけるメールでの上手な「断り方」

ビジネスの世界では「断り」や「反論」などをしなければならないシーンが多く出てきます。
特に断る時や反論しなければならない時など、そのまま伝えてしまうときつい印象や不快感を与えてしまいがちになります。
そんな時に「断り方の基本構成」を知っておくと役立ちます。

断るときの基本構成

  • 挨拶(丁寧な前置き)
  • 前置き(提案や依頼などに対するお礼の気持ちを伝える)
  • 断り(断りの理由を明確に)
  • お詫び(相手への気遣い)
  • 結び(今後も良好な関係を築くために)

例文)仕事の依頼を断るとき

  1. 平素より格別のご愛顧を賜り、ありがとうございます。(挨拶)
  2. 素晴らしいご提案を頂き感謝いたしております。(前置き)
  3. しかしながら、ご要望の予算内での対応が非常に困難であるため今回は見送らせていただきます(断り)
  4. ご要望に添えず、大変申し訳ございません(お詫び)
  5. メールで恐縮ではございますが、今後ともよろしくお願い申し上げます(結び)

例文)上司からの飲み会の誘いを断るとき

○○部長(社内上司・先輩)

  1. お疲れ様です。(挨拶)
  2. このたびはお誘いくださいまして、誠にありがとうございます。(お礼を込めた前置き)
  3. さて、せっかくのお誘いにも関わらず心苦しい限りではございますが、あいにく先約があり、今回は遠慮させて頂きます。(断り)
  4. お心遣いを頂いておきながら大変申し訳ありません。(お詫び)
  5. また別の機会にご一緒させて頂ければと存じます。何卒宜しくお願いいたします。(結び)

上手な反対意見の伝え方

ビジネスシーンにおいてすぐさま反対意見を言うと相手の気分を害してしまう恐れがあります。
相手の話の一部を認めて尊重している態度を示し、そのあとで異なる意見を述べるという方法があります。

  1. 相手の意見を尊重する
  2. クッション言葉を入れて柔らかく
  3. 成功例や具体例を入れて自分の意見を述べる

例文


上司「その案は無理があるんじゃない?」

  1. その点はよくわかります。
  2. 差し出がましいようですが
  3. 私も当初は無理だと思いましたが、△△部署ではこれが成功した事例があるんです。

「クッション言葉」でスムーズなコミュニケーションを

クッション言葉とは、そのまま伝えてしまうときつい印象や不快感を与える恐れがあることを、やわらかく伝えるために前置きとして添える言葉を指します。

相手に対して何かを依頼したり、断ったり、尋ねたりするとき、本題の前に添えて使う言葉のことです。

ビジネスシーンで特に断りや否定的な場面などで言いずらいことを伝えるときに使うと印象を柔らかくすることができるので有効です。

では、クッション言葉を入れない場合と入れた場合でどのように違うか比べてみましょう。

 

クッション言葉を入れない会話

自分)明日10時にお伺いさせていただく予定でしたが30分ほど遅らせていただくことはできますでしょうか

相手)わかりました。それでは10時半にお待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。

自分)ありがとうございます。よろしくお願いいたします。


クッション言葉を入れた会話

自分)恐れ入りますが、明日10時にお伺いさせていただく予定でしたが、30分ほど遅らせていただくことはできますでしょうか。

相手)わかりました。それでは10時半にお待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。

自分)ありがとうございます。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

斜線の部分がクッション言葉ですが、入れない場合は事務的でそっけない感じですが、入れると柔らかくなり、相手を気遣う気持ちが感じられ本題をスムーズに伝えることができます。

クッション言葉を役立たせることができる場面は大きく分けると「依頼」「断り」「反論」「聞く」の4つに分けられます。

クッション言葉で柔らかく表現

依頼するとき

・お手数をおかけしますが
・お忙しい中恐縮ですが
・御多忙中とは存じますが
・ご足労をおかけしますが
・恐れ入りますが
・可能であれば

クッション言葉で柔らかく表現

断るとき

・まことに申し上げにくいのですが
・せっかくのご厚意ですが
・申し訳ありませんが
・あいにくですが
・心苦しいのですが
・残念ながら
・失礼ですが

クッション言葉で柔らかく表現

反論するとき

・出過ぎたことを申しますが
・差し出がましいようですが
・申し上げにくいのですが
・お言葉を返すようですが

クッション言葉で柔らかく表現

聞くときや申し出るとき

・お尋ねしたいのですが
・差し支えなければ
・もしよろしければ
・ご迷惑でなければ
・よろしければ

場面ごとに使い分けられればスムーズなコミュニケーションを取ることができます。

普段の会話で使える「受け答え」言い換え表現

受け答えの言い換え語彙力

大丈夫です

・問題ございません
・差し支えありません

「大丈夫」は危なげない様を表す言葉。心配ありませんよという意味や拒否の意味でも使われる。
ビジネスシーンにおいて、否定的な意味での「大丈夫です」を表現したいときは、「結構です」「必要ありません」などを使いましょう。

受け答えの言い換え語彙力

なるほど

・おっしゃる通りです
・ごもっともです
・ご指摘の通りです

「なるほど」の意味は「そういった考え方もあるんですね」と同意の気持ちを表す言葉ですが、上司や先輩、お客様や取引先など、相手を尊重するような場面では、「なるほど」はなるべく使わないほうが無難です。

受け答えの言い換え語彙力

わかりません

・勉強不足で申し訳ありません
・お答えいたしかねます

「わかりません」は目上の方や取引先の担当者に使うと子供っぽく聞こえてしまいます。
また資料がないのですぐに答えられないとき、こちらの事情で真相を明かせないときは「お答えいたしかねます」や「わかりかねます」を使いましょう。

受け答えの言い換え語彙力

分かりました

・かしこまりました
・承知いたしました

「わかりました」を上司や目上の人に使うことは、相手にカジュアルな印象を与えてしまうため不適切です。
「かしこまりました」の方が、相手を敬うニュアンスが強い言葉。そのため、接客やサービスをする場面でよく使われています。
一方で、「承知いたしました」は、固い印象がある表現。ビジネスシーンで上司や取引先の相手に使うことができます。

受け答えの言い換え語彙力

了解しました

・承知しました
・承りました

「了解しました」「了解いたしました」は、一般的に取引先や上司に対して使うことはNG。
同僚もしくは目下に対して使う言葉とされていますのでビジネスでは使わない方が無難とされています。
取引先や目上の上司に対しては「承知しました」「承りました」などの謙譲語を使うことが望ましいとされています。

受け答えの言い換え語彙力

それでいいです

・それで構いません
・問題ございません
・異論はありません
・同意します

「それでいいです」は「仕方ないからそれにしておく」という意味合いに受け取られてしまう場合があるので他の言葉に言い換えた方が無難です。

受け答えの言い換え語彙力

できません

・いたしかねます

「できません」は敬語だが言い切ってしまう語気の強さから相手に不快な感情を与えてしまう場合があります。
「しかねる」は要望に応えるのが難しいということを表し、謙譲語を用いることによりへりくだった表現となります。

例文)大変恐れ入りますが、○○につきましてはお答えいたしかねます」 などのように使うとよいでしょう。

受け答えの言い換え語彙力

一緒に行きます

・ご一緒させていただきます
・お供させていただきます

上司から一緒に来るように言われた場合などは敬意を払った言い方で答えるようにしましょう。

受け答えの言い換え語彙力

ありがとうございます

・恐れいります
・御礼申上げます
・感謝いたします

「ありがとう」は本来「有ること」が「難しい」という意味を持っており、滅多にないことや貴重であることを指します。
また「あなたに合掌をする」という意味の梵語「アリガトゥ(aligarhato)」が由来という説もあります。

ビジネスシーンで「若者言葉」を言い換える語彙力

若者言葉の言い換え語彙力

やばい

・まずい
・穏やかでない
・困った
・危ない
・弱り果てる

肯定的な意味に使う場合は「すごい」「見事な」「超越した」「カッコいい」などの意味でも使われます。

若者言葉語の言い換え語彙力

うざい

・うっとうしい
・小うるさい
・目ざわり
・うとましい

うざいは、「うざったい」を表した語で、元は東京多摩地区の方言であったものが、東京の若者の間で広く使われるようになり、全国に広まったといわれる。

若者言葉語の言い換え語彙力

むかつく

・癪(しゃく)に障る
・癇(かん)に障る
・虫唾(むしず)が走る

「ムカつく」は、体調がすぐれないときに使う言葉で、胃が胸やけを起こしていたり、吐き気を催している状態のことを指します。
今でもその通りの意味で使われることもありますが、1970年後半以降は「腹が立つ」という意味合いで使われてきました。

若者言葉語の言い換え語彙力

ぶっちゃけ

・率直に申しまして
・正直に申しますと
・ありていに申しますと

「ぶっちゃける」は「ぶちあける」から転じた言葉で、隠すことなく語るという意味です。
お笑い芸人の活躍でマスコミなどで関西弁が広まった為に全国で使われる様になりました。

若者言葉語の言い換え語彙力

「超」を言い換える

・並みはずれた
・桁外れ・桁違い
・極めて

上司や部下の前で「チョー」などと思わず使ってしまってはそれこそ「チョー恥ずかしい」ことになります。
「超」は程度が特に普通以上であること、また、普通をはるかにこえたものであることを表しますが、かしこまった場所で使うのはふさわしくありません。

ビジネスシーンの「挨拶」で使える語彙力

挨拶の言い換え語彙力

初めまして

・初めてお目にかかります
・お初にお目にかかります

「はじめまして」は日常的によく使われる言葉ですが、目上の方と会話をする場合は敬語表現にした方が無難でしょう。

挨拶の言い換え語彙力

ご苦労様でした

・お疲れさまでした

「ご苦労様」は、目上の人から目下の人に対して、苦労をかけたことに対してねぎらう気持ちを表す際に使います。
目上の人に使ってしまうと相手によっては、いい印象を持たれなくなる場合もあります。

挨拶の言い換え語彙力

つまらないものですが

・ささやかですが
・こころばかりの
・ほんの気持ちの

「つまらないものですが」の言い方は相手を敬い、自分を下に置く謙譲(けんじょう)の心から来ています。
しかし最近では「つまらないものを送られてもしようがない」と受け取る向きもあるので使用を控える人が増えてきています。

ビジネスシーンで「お願い」をするときの語彙力

教えを乞うときのの言い換え語彙力

教えてください

・教えていただけませんか
・ご指導いただけませんか
・お知恵を拝借できますか
・ご教示ください

ビジネスシーンで「気持ち」を伝える語彙力

お祝いの気持ちを伝える言い換え語彙力

おめでとうございます

・まことにおめでとうございます
・お祝い申し上げます
・お喜び申し上げます

口頭か文章か、または誕生日などの日常的なお祝いか、昇進や結婚などの非日常的なお祝いかによって、言い回しが異なります。

お祝いの気持ちを伝える言い換え語彙力

嬉しい

・嬉しく思います
・嬉しく存じます

例文)「部長に評価いただき、大変嬉しく思います」

感謝の気持ちを伝える言い換え語彙力

助けていただき

・お力添えをいただき
・ご尽力いただき

「お力添えをいただき」「ご尽力いただき」は困った時に力を貸してくれた相手に対してお礼を述べる丁寧な表現」です。

例文)お力添えをいただき感謝申し上げます。
また相手に対して「力を貸してほしい」「協力してほしい」と伝えたい場面では「お力添え賜りますようお願い申し上げます」などと使う。

感謝の気持ちを伝える言い換え語彙力

お大事に

・お大事になさってください
・ご自愛ください

友人や親しい間柄であれば「お大事に」と声を掛けるのは一般的ですが、目上の人に声を掛けるときは「お大事になさってください」と略さずに使用しましょう。

例文)・寒い日が続きますが、くれぐれもお大事になさってください。
・これからも暑さが続きますので、くれぐれもご自愛ください。

意思を示すときの言い換え語彙力

見逃すことはできない、許容できない

・看過できない

「看過」の意味は、“見逃すこと・大目に見ること・見過ごすこと”です。
「看」は「みる・注意してみる」という意味があり、「過」は「とおりすぎる」意味があり、「見て見ぬ振りをした」ということを表します。

例文)彼の軽はずみな行動は看過するわけにはゆかない。

覚えておきたい間違えやすい二重敬語

間違えやすい二重敬語note

二重敬語はNG

敬語は大きく分けると
謙譲語(けんじょうご):相手よりも自分の立場を下げて使う敬語
尊敬語:自分よりも上の立場の人を立てるときに使う敬語
丁寧語:丁寧な言葉遣いで、誰に対しても使える敬語
の3種類があります。
敬語をの基本は一つの言葉に一つの敬語を使うのが正しい使い方で、二重三重に重ねると過剰表現になるので使ってはいけません。
「謙譲語+謙譲語」「尊敬語+尊敬語」「丁寧語+丁寧語」のように重ねて使うのは誤りです。

間違えやすい二重敬語

✖お読みになられる

「お読みになる」+「れる」
(敬語)+(敬語)

〇お読みになる

間違えやすい二重敬語

✖拝見させていただきます

「拝見」+「いただく」
(謙譲語)+(謙譲語)

〇拝見します

間違えやすい二重敬語

✖ご覧になられるますか

「ご覧に」+「なられる」
(尊敬語)+(尊敬語)

〇ご覧になる
〇ご覧になりますか

間違えやすい二重敬語

✖お聞きになられる

「お聞きに」+「なられる」
(尊敬語)+(尊敬語)

〇お聞きになる
〇お聞きと存じますが

間違えやすい二重敬語

✖ご注文をお承ります

「お」+「承る」
(謙譲語)+(謙譲語)

〇ご注文を承ります


間違えやすい二重敬語

✖佐藤様がお見えになられました

「お」+「なられる」
(尊敬語)+(尊敬語)

〇佐藤様がお見えになりました

間違えやすい二重敬語

✖おいでになられました

「おいでに」+「なられる」
(尊敬語)+(尊敬語)

〇おいでになりました

間違えやすい二重敬語

✖おっしゃられました

「おっしゃる」+「られました」
(尊敬語)+(尊敬語)

〇おっしゃいました

間違えやすい二重敬語

✖お戻りになられました

「お戻りに」+「なられました」
(尊敬語)+(尊敬語)

〇お戻りになりました

許されている例外的な二重敬語

〇二重敬語が許される表現例

・お召し上がりになりますか
・ご案内申し上げます
・拝見いたします

本来は二重敬語なのだが広く一般的に使用されているため、許容されてなじんでいる使用例もあります。

知っておきたい「おいしさ」を表現する多彩な語彙力

いつ何を食べても「おいしい」と「うまい」しか言わない人だと「この人と食事をしても楽しくないな」と思われてしまうことにもなりません。

美味しさを表現するには以下のように「味の表現」「食感の表現」「料理の内容を表現」する言葉があります。

美味しさを表現する語彙力

美味しい

「うまみのある」「ジューシー」「コクのある」「深みのある」「濃厚な」「贅沢な」「もっちり」「絶品」「とろける」「サクサク」「香ばしい」「みずみずしい」「なめらか」「病みつきになる」「本格的」「癖になる」「本格的な」

「コクがあって、実においしいですね」などと″美味しい“に一言付け加えるだけで、表現が豊かになり、食事の場も和みます。
また「美味しい」は意味が伝わりやすい漢字表記ですが、常用漢字表にない読みなので学校のテストでは平仮名で表記するよう推奨されている。
「美味しい」「旨い」を漢字か平仮名で迷ったら平仮名を選んでください。

言葉の意味を正しく知っておきたい熟語

知っておきたい言い換え語彙力

瑕疵(かし)

  • 瑕疵(かし)とは、通常、一般的には備わっているにもかかわらず本来あるべき機能・品質・性能・状態が備わっていないことを指し、欠点、欠陥、不足、不具合、といった意味で用いられる語です。
  • 「瑕」と「疵」の2字は、どちらも「きず」を意味しています。
  • また法律上の概念として、取引や契約における不備、あるいは契約履行における落ち度、を指す用語として用いられる場合が多いく、瑕疵ある商品を提供した売り手は、それによって発生した損害の賠償、あるいは契約の解除などの責務を負う場合があります。

例文)瑕疵は認められず、責任が問われることは無かった。

知っておきたい言い換え語彙力

鑑みる(かんがみる)

  • 「鑑みる」とは、「先例や手本に照らして考える」という意味の言葉。
  • 鑑(かがみる)が発生しやすいように「かんがみる」に変化した言い方です。
  • 「鑑」は金属製の鏡のこで映して見るというところから、「鑑」は「手本・規範」という意味で使われるようになりました。
  • 「鑑みる」は、物事を何かに照らし合わせて考えたり、参考にするときに使う言葉です。
  • 「武士の鑑」など、優れた人物やお手本、模範などの意味合いでも使われます。

例文)以前の失敗例に鑑みて、余裕のある計画の立案を推奨します。

知っておきたい言い換え語彙力

忌憚(きたん)

  • 「忌憚」とは「いやなこととして避けること」「遠慮する」ことを指し、多く打消の語を伴って用いられる。
  • 遠慮なく率直に自分の意見を述べる様子を指します。
  • 「忌憚なく」は敬語表現ではありませんので目上や上司に使うのは不自然となるので注意が必要です。
    例文)

  • 今回の企画について、率直なくご意見を聞かせてください。
  • 「誠に恐縮ではありますが、忌憚なく申し上げますと

知っておきたい言い換え語彙力

矜持(きょうじ)

  • 「矜持」は、自信のある様を示す言葉で自信、自負、誇り、プライドを持つという意味を持つ言葉で、「自分を律する」「押さえ込んで慎む」という意味も含んでいます。。
  • 矜持が傷つけられたは今風に言い直すとプライドが傷つけられたという意味になります。

例文)こんな失敗はこの道30年のキャリアを持つ私の「矜持」がゆるさない。

知っておきたい言い換え語彙力

証左(しょうさ)

  • 「証左」とは「証拠」と意味はほぼ同じで「証左」は文章をまじめな硬い印象にしてくれます。そのフォーマルなイメージから、ビジネスの場でよく使われる言い回しです。
  • 「左」という言葉が右手を“支える”ものとしての語源を持つため、証明するための助けという意味合いで使われています。
    例文)

  • 今回のアンケート結果を証左資料として提示します。
  • 営業成績の急激な伸びは、企画が間違っていなかったことの証左にほかならない。

知っておきたい言い換え語彙力

齟齬(そご)

  • 「齟齬」とは「双方の言動が食い違ったり噛み合わなかったりすることで物事が思い通りに進まない状態を指す言葉です。
  • 類義語に「行き違い」「不一致」「不協和音」「軋轢」などがあります。
  • ビジネスシーンで「齟齬」を使うと表現がきつすぎると思われるときは「不一致」や「行き違い」を使うといいでしょう。
    例文)

  • AさんとBさんの認識に齟齬があってうまく進みません。
  • その報告書の内容は事実と齟齬するものだ。
  • 齟齬があるといけないので、お互いの意見をじっくり確認した
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