私たちが普段何気なく使っている算用数字の1はなぜ1なのか、2はなぜ2なのか? 改めて問われると、なぜそうなのでしょう。
ほとんどの人は考えたこともなく使っているのではないでしょうか。
インドで使われていた文字を元に現在の数字になったそうです。
昔は個数を角の数で表現していたとのことです。
1は角が1つ2は角が2つ・・・それぞれの数字に当てはまっていますね。
実はちゃんと規則性があったのです。目からうろこです。
Photo: undefined by Lyle Vincent
ゼロには角がありません、だから「0」なのです。
しかし、当初「0」は存在していなかった
数字が発明されたときから「0」は存在していたと考えがちですが、実はそうではなかったのです。
5千年ほど前エジプトで使われていたのはこんな数字だった。
1から9までは数の分だけ棒を書いてあらわした。
そして2500年ほど前にローマで使われていたのが今で言うローマ数字だ。

両方ともどこにも「0」がありませんね。
数は表せるけど、これでは計算ができません。
そしてついに今から1300から1400年ほど前にインド人により「0」が発見されました。
「ゼロ」の概念の誕生です。
言い換えれば数字が発明されてから何千年もの間「0」は存在しなかったのである。
古代ギリシャの数学者たちは皆、何も無いものを数える必要などないと考えていました。
無いものは、数字で書き表すことは不可能だし必要ないと考えていたのです。
このもっともな論理をひっくり返した人がいたんです!無を数字で表現したんです!
存在しないものをを存在させたのです
普通は目の前に物が無ければあるとは言いませんよね。
ところがインド人は言い出したのです。
インド人は目の前に「りんごが0個ある」ということを発見したのです。
今、机の上の水が1ℓ入ったビンが0本あります、机の上の水は全部で何リットルあるでしょうか?
1ℓ×0本=0ℓ
計算することが出来ます。(1ℓの水が入ったビンが無くなる)
インド記数法を使用すれば、ただ10個の数字を用いるだけで、あらゆる自然数を自由に書き表せるとは、何と凄いことか。
このように「0」の掛け算の存在は私たちの生活に欠かせないものとなっているのです。
ただし「0」で割ってはいけない
現在では「数学では0の割り算はしてはならないとなっている」その理由は以下の通り
0÷1=a 1=a×0=0 つまり、0は1でもあるのだそう。だから、
0÷2=a 2=a×0=0 でもあり、
0÷100=a 100=a×0=0
この式に従えば「0」とは1であり、2であり、100ということが成り立ってしまうということになる。

1997年9月21日 誘導ミサイル巡洋艦USSヨークタウンはバージニア州ケープ・チャールズ沿岸を航行中に、乗組員がデータベースフィールドに0を入力しとところ、艦に搭載されていコンピュータが0による割り算を行ったために、ゼロ除算エラーが発生し、ネットワーク上の全てのマシンのダウンを引き起こし2時間30分にわたって航行不能に陥った。
これが飛行機だったら大変な大惨事になるところだった。
だから「0」で割ってはいけません。
「0」が発見されていなかったら私たちの生活はどうなっていたのでしょう。
偉大なる「0」の発見、インドの数学者に感謝ですね。