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中国がひた隠しにする「ウイグル人弾圧問題」にアメリカが切り込んだ意味とは

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あなたはご存知だろうか。
中国共産党による想像を超える民族への弾圧が行われていることを。
信じがたい話ではあるが21世紀に入ったこの時点で「ナチス強制収容所の再現」が現実に今行われているのだ。

100万人を超える人達が強制収容所へ入れられ、熾烈な虐待を受け次々と命を奪われている。


弾圧を受け続けるウイグル人

この悲惨な弾圧行為が行われているのが新疆ウイグル自治区のウイグル人密集地域で、ウイグル人口の2~4割が中国共産党の「再教育」キャンプに強制収容され迫害を受けている。

新疆ウイグル自治区においてウイグル人の言語、文化、宗教を根こそぎ壊滅させるような政策が実施されている。
武力を用いて他の民族集団を民族を虐殺・迫害・追放して排除する民族浄化であると断言できるレベルの迫害を受けています。

現在中国政府により新疆ウイグル自治区として制定されているが、元は東トルキスタンという国であり、二度にわたり東トルキスタン共和国を建国したが、1949 年に中国人民解放軍が東トルキスタンに侵攻し、「新疆ウイグル自治区」として共産党の支配下に組み込まれました。

それ以来中国当局による弾圧が続いていたが、2年ほど前から様子が変わりさらに事態は深刻化してきているといわれています。
その弾圧の実態は以下のようなものである

 

中国共産党によるウイグル弾圧の実態

再教育センターと呼ばれる強制収容所

カシュガル矯正収容所

2017年には何もなかった土地に翌年の2018年には広大な収容所が建設されている。
科学者の衛星写真やグーグルマップからの調査で既に 29 件の収容所位置、その規模が明らかにされており、これらの収容所にすでに100万人を超えるウイグル人が収容されている。

さらに収容所の建設が急ピッチで進められているが、それでも収容者数があまりにも多く収容しきれないため、廃校になった学校や病院、倉庫など様々な施設に収監しているがスペースが足りず、すし詰め状態で収容されているという。

そのため全員が横になるスペースが無いため立って順番を待ち交代で横になって寝るという証言がある。

表向きは「再教育センター」とか「技能研修センター」いう名前になっていているが、実体は矯正収容所だ。
共産党の政治政策の素晴らしさを学ぶ政治学習から始まり、中国共産党への忠誠と感謝を述べるスローガンを中国語で大声で斉唱しなくてはならない。

手錠をかけられ共産党をたたえる歌を強要

イスラム教を捨てて共産党を崇拝し、中国の国家主席を礼賛しろという教育を受け、民族アイデンティティを破壊するための「洗脳教育」を行っている。
出来なければ食事が与えられなかったり、拷問にかけられる。

また近年ではこの収容所に連行されて生きて出てきたものはいないといわれている。
収容所から死体が続々と出始め家族に返されず内密に処分されている。

 

最大規模の収容所が建設されている

ウルムチ職業技能教育研修センター

最近、さらに規模が大きい収容施設の実態が明らかになっている。
ウルムチ市達坂城区に位置する「ウルムチ職業技能教育研修センター」と名付けられた建物で、占用面積52万㎡、建物の面積は13万㎡という大きさで東京ドームの3倍の大きさを誇る。
ここに1万人収容する予定であると推測されている。

 

ウイグル全土に続々と火葬場が建てられている

ウイグル全土に収容所の近くに火葬場が次々と建てられ始めている。
左の写真には中国語で「葬式サービスセンター」と書かれている。

収容所でなくなった人を土に埋めるより効率的に処分することが目的と思われる。
このことから今後、中国はウイグル人の人口を減らすために今まで以上にウイグル人を強制的に大量に虐殺していくことが予想される。
そしてもう一つの目的は証拠の隠滅である、焼いて灰にして土に混ぜてしまえば虐待の痕跡を一切消し去ることが出来る。

 

空港に臓器搬出の専用通路が設けられている

ウイグルカシュガル空港に設けられた専用通路

写真の左側の標識には「人体器官運送通路」と中国語で書かれていて専用通路が設けられている。
移植するための臓器はより新鮮な状態が求められ、時間との勝負になるためこのような専用通路が設けられているのであろう。

中国では、“政治犯”の臓器が売買され、年間10万件もの臓器移植が行われており、日本人を始め各国の患者に移植されている。

中国では反体制派や政治犯収容された囚人を死刑にし、あらかじめそのために医師を雇っておいて、死刑囚の遺体から勝手に臓器を摘出し臓器移植をしている。
これが中国共産党の大きな収入になっているそうだ。
国が主導して軍病院で組織的に臓器を収奪する「臓器狩り」が行われていることで知られる。

中国が公式にアナウンスしている年間の移植手術数は約1万件だが、カナダ人弁護士らが病床数や稼働率などから割り出した数字は年間6万件から10万件だった」と紹介。

中国は移植臓器の供給源は死刑囚だと説明しているが、年間数千人とされる死刑囚の数と乖離があると指摘されている。
その供給元はチベットやウイグルの民族の可能性が高いといわれている。

 

中国の臓器売買ビジネス

「中国臓器収奪リサーチセンター」(本部・ニューヨーク)によれば、中国の病院で臓器移植の手術を受ける患者の待機時間は、平均で1~4週間。最短では数時間で適合臓器が見つかることもあるという。

▼中国で移植手術に要する金額▼

  • 肝臓=1000万円~
  • 腎臓=600万円~
  • 心臓=1300万円~
  • 角膜=300万円~

しかも、他国では2年も3年も待たなければならない適合臓器が支那では数週間以内に見つかる。

法輪功の信者やチベット人やウイグル人や南モンゴル人などから摘出した臓器を移植する「臓器移植ビジネス」は、国家に年間1兆円のという莫大な利益をもたらしていると言われている。

 

収容を決める点数表

自治区当局は、ウイグル人一人ひとりを「点数化」し、100点から減点した「低得点者」から収容所送りにしているがそのマイナスとなる点数の基準は以下のようなものとなっている。

  • ウイグル人であること
  • パスポートを持っている
  • 毎日礼拝をしている
  • 宗教の知識がある
  • 当局が要注意とする中東など26カ国に行ったことがある人
  • 国外に友人・知人がいる

など32項目あり、上記の項目に該当すれば、項目ごとにマイナス10点が付けられる。

ウイグル人であることだけでマイナス10点が加算されるというのは驚きだ。
ウイグル人というだけで罪なのだ。
当局が拘束しようと思えば誰でも拘束の対象になってしまうことになる。

また住民を常にチェックするために密告制度が敷かれている。

町、村、学校で 10 人を1グループにし、相互監視体制が作られていて、知っている情報を隠した人も罰せられるようになっている。

 

弾圧政策として行われていること

笑顔の新郎とは対照的に、強制結婚させられる新婦の表情は悲しそうだ

漢民族の大量移住
中国内陸から漢民族をウイグル地域に大量移住させ、ウイグルの女性を強制的に中国人の男性と結婚させている。
上の写真は新郎側が新婦の親族を監禁し、結婚を強要するという手段で成立したカップルの結婚式の模様であるが、新婦のつらそうな表情が悲しみを誘う。

未婚女性を強制移送
多くのの若いウイグル人・未婚女性を労働力として中国内陸の工場などに移送し、劣悪な環境の中で矯正労働を強いられたり、辱めを受けたり、または強制的にウイグル人の女性と中国人(漢人)の 男性を結婚させている。
「あらゆるウイグルの男性を強制収容所へ入れた後、残った女性を漢人と結婚させればウイグル人の出生率は当然落ちる。

これは明らかに非漢民族の地域に漢族を移住させ、地方政府の中枢も送り込んだ漢族で独占するという中国得意の民族浄化の手法である。

知識人の追放
ウイグル人社会に何らかの影響を持つ著名人、教育界のエリートたち、著名なイスラム学者、人気のスポーツ選手、音楽家、経済界で成功した経営者らがすでに強制収容所に入れられてしまっている。

スマートフォンにスパイウェアを強制装着
今はすべてのウイグル人が 24 時間監視され、海外にいる親戚と連絡することも一切できなくなっている。

ウイグル人のパスポートを没収
観光や留学のため海外に行くことは非常に難しくなった。
両親のことが心配で海外から一時帰国した学生のパスポートも没収されるほか、再教育センターに入れられたケースもある。

ウイグル語禁止
2016 年に元中国共産党チベット自治区委員会の書記で、チベット人の弾圧で手腕を発揮した陳全国が新疆ウイグル自治区の書記に就任してから、ウイグル語の使用禁止、漢語教育のみを実施となった。

中国当局はウイグル全体を野外刑務所のようにして監視をしているため内部の状況が中々外に伝わって来ない。

 

ウイグル人弾圧の目的

中国共産党がなぜ民族を壊滅させるような政策をとるのかその理由は地図を見て頂ければ分かる。
習近平が音頭をとり「中国の夢」を乗せて進める現代版シルクロードと呼ばれる「一帯一路」構想を推し進めています。

「一帯」とは、中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパへと続く「シルクロード経済ベルト」を指します。
その一環として建設が進む中国パキスタン経済回廊は新疆ウイグル自治区のカシュガルが中国側の起点となっている重要な地点だ。

一帯一路構想をスムーズに進めていくためにはここに住むウイグル人が邪魔なのである。

チベット人の弾圧で手腕を発揮した陳全国が、2016 年に新疆ウイグル自治区の書記に就任してから、ウイグル人への監視・弾圧が特段に強まっている。
ウイグル人を粛正するスピードを上げるために実績を買われ共産党指導部の命を受け就任したと考えられる。

 

アメリカが中国がウイグル族を不当に収容と非難

アメリカのペンス副大統領は7月26日、首都ワシントンで講演し「中国政府は、数十万人、もしくは数百万人の規模でイスラム教徒のウイグル族を再教育施設という場所に収容している。
宗教の信仰と文化的な帰属意識を失わせようとしている」と述べて非難しました。

 

トランプ政権が中国へ人権カードを切ってきた

なぜここにきてアメリカ議会が急に取り上げはじめたのでしょうか。
その理由は習近平国家主席が中国の夢として2039年までに中国は経済規模と軍事力でアメリカをしのぎ、アメリカに代わり世界のリーダーとなると表明したことがキーワードになります。

そうなればいずれ自由主義に代わり中国の共産主義社会が世界を覆いつくすことになります。
中国がこのまま経済と軍事力を拡張させ、アメリカと対等の力をつけてからではいかにアメリカと言えどもそう簡単に歯止めをかけることは難しくなります。
今のこの時点がぎりぎりのところなのです。

中国が開放経済政策を取り入れた当初の頃は、いずれ中国も一党独裁体制から民主化された国に変わり、やがて共存できる国になるだろうと思われていたが、現実は反対で益々独裁体制を強めています。
中国の夢が夢ではなく現実味を帯びて来ています。
そのための政策を着々と実行しています。

中国の抱いている「夢」を達成する本気度が明確になってきたためトランプ大統領が待ったをかけ始めました。
中国が覇権を握りアメリカ人が中国共産党を崇拝し、中国の国家主席を敬うことなどアメリカ人にとってみれば許せるはずがありません。

共産主義陣営と自由主義陣営の覇権をかけた冷戦の始まりの火ぶたが切って落とされと思われます。

アメリカが優位に展開するための第一章の政策がトランプ大統領が現在仕掛けている貿易戦争です。
まずは経済面からくさびを打って行こうということです。

そして第二章が人権問題です。

ウイグル自治区で行われているアウシュビッツの再来といえる人権の弾圧を全てあからさまにすれば、世界中から中国は非難の対象となり様々な制裁を加えることも可能になってきます。
人権問題はナーバスな要素を含むため中々簡単に他国が踏み込みずらいところですが、これを持ち出してきたということは逆にアメリカの本気度が伝わってくるように思えます。

 

中国の反応

米国務省は9月11日、中国政府が新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族などのイスラム教徒の弾圧を強めていることに「深い懸念」を表明した。

米議会の超党派グループは中国政府当局者などに対する経済制裁の発動を求めており、政府内で検討されている。
アメリカ国務省ナウアート報道官は「我々はウイグル族の大規模な拘束と、空前のレベルでの監視を懸念しており、中国にこの措置の停止と拘束された人々の釈放を求める」と声明を発表した。
これに対して中国外務省は以下のように反論している。

「新疆ウイグル自治区の社会は安定し、経済も発展していて、宗教の自由も享受している」「これは中国の内政であり、外国が干渉する権利はない」と

アメリカに於いてはCNNを初めとする多くのメディアが取り上げて報道していますが、アウシュビッツ強制収容所に匹敵する人道問題を日本のマスメディアはなぜか報道しません。
人権の尊重を唱えるマスメディアなら人権問題は絶対に取りあげなくてはならない問題だが、なぜか日本の大手マスメディアは報道しない。
人権の弾圧問題より、中国に気を使うことの方が優先されるということなのでしょうか。

 

中国が覇権を取るために進めていること

一帯一路構想の真の狙い

2013年に習近平国家主席の肝煎りでスタートした1兆ドル規模の一帯一路は表向きは極東からヨーロッパにいたる一帯を、国や地域をまたいで共同で経済開発しその一帯を経済圏として発展させていく構想として表向きは説明されているが、実体は経済基盤が弱い国に返済不可能な多額の金を貸し付け、いざ返せないと分かると港や土地を取り上げて中国の意向に沿った国にすることにある。

「インフラ投資の名のもとに中国が支配していく国家戦略」である。

徐々にその実体が明らかになり始めると、最近では中国から金を借りると軍隊がくっついた借金取りが来ると言われはじめている。

スリランカでは、中国の借款でハンバントタ港を建設した。昨年12月、同港の運営権を中国国営企業に99年間のリースとして譲渡した。

また中国はモルディブに返済不可能な資金を貸し付けている。
中国による少なくとも16の島々の『土地収奪』をモルディブ政府が容認したと返済不可能を見込んで、中国は担保としていくつかの島嶼を獲得すべく動いている。

札束外交で、世界各国での影響力増大を目指し続けてきた中国ですが、そのあまりの「身勝手」ぶりに各地で衝突が多発しています。
スリランカ ウガンダ ザンビア ガーナ ニカラグア  インドネシア ベネズエラなどで相次ぐ親中政権への危機感を伝えいる。

マレーシアでは今年5月、マハティール首相が復権し、財政悪化や採算性を理由に、前政権が中国と進めた鉄道などの大型インフラ投資にストップをかけた。

 

中国が尖閣諸島沖縄台湾を狙いに来る理由

第一列島線

戦時に中国がアジアにおいて米軍の支配力に対峙するには太平洋に出て中国の海軍艦艇を太平洋に展開する必要あるが、地図を逆さにしてみると自由に航行できる出口がないことが分かる。

日本列島をはじめ、沖縄、台湾、フィリピン、ベトナムに至る諸島群が中国にとって蓋をするように邪魔をしている。
南西諸島のいくつかの海峡を通って太平洋に出ようとしても南西諸島の空域と海域は沖縄駐留の米軍と日本に完全に掌握されているので出られません。
仮に出られたとしてもそんな遠回りをしていては致命的なハンディを背負う。
だから太平洋において戦略的に優位に立つには最短で太平洋に出られる出口を確保する必要がある。
そのためには尖閣、台湾、沖縄を中国領土にしておくことが絶対的必要条件となる。
その前段階として東シナ海、南シナ海を抑える必要があるため、周辺諸国との軋轢などものともせずに軍事力を背景に強引に軍事基地となる滑走路を建設しているのです。

ウイグル自治区の弾圧問題は決して他人事ではありません。
中国が中国の夢として世界の覇権を握るために実行を強めるに連れ、ウイグルの次は東シナ海、南シナ海、尖閣、台湾、沖縄と巡ってくるのです。

 

 
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