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宿便を出すと痩せるは本当か?宿便は存在するのかしないのか

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インターネットの世界では有意義な情報と間違った情報が多数存在するまさに玉石混交の世界です。

この「宿便」についての情報はまさにそのことが当てはまるテーマと言えるでしょう。

ネットで「宿便」をキーワードで検索すると以下のようなタイトルのサイトが次々とヒットします。

  • 宿便を出すと3~4キロ痩せる
  • 宿便を出してダイエット
  • 宿便の取りかた宿便を出して美しさと健康を手に入れる
  • 断食で宿便を出す方法

では宿便とは何でしょうか?本当に存在するのでしょうか。




「宿便」についての医師の見解

ダイエット関係の広告などでよく見るのが「水道管の壁にこびりついたヘドロみたいな古い便」の事を宿便と言っています。
これについては医師はどのような見解を持たれているのでしょうか。

 

 "広告などで言われている「宿便」は存在しません。"

広告などでは「宿便を出して健康になろう」「宿便を出したら、痩せられた!」「宿便を取ればきれいになれる!」と、「宿便」が健康被害の悪の根源であるかのように記載されています。

腸の壁がひだのようになっているため、その谷間部分に便が入り込んでたまってしまい、「腸にヘドロのようにこびりついた便」が「宿便」であるという考えのようです。

納得してしまいそうな内容ですが、これは嘘です。

 

中野 里美(なかの さとみ)医師
1990年、東京女子医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。
都立広尾病院、国立病院機構栃木病院などを経て、2007年から三菱UFJニコス株式会社診療所勤務。
同社において初代統括産業医として、社員の健康管理を行っている。

出典元 Medical Tribune

腸の壁がひだ状になっているため山や谷がありその谷の凹へこんだ部分に便が溜まり長期間出てこない便が大量に貯まっていると説明されていますが、医学的にはどうなのでしょうか。

消化管は、口側から肛門側へ向かって食べた物を移動させるため、蠕動(ぜんどう)運動をしています。常に動いているので、同じところがずっと谷ということはなく、凹にもなれば凸にもなります。

従って常にへこんだところに食べ物が何ヶ月も溜まり続けるということはありえないのです。
そしてまた腸の細胞は数日で新しい細胞に生まれ変わるため古い細胞は剥がれ落ち便に混じって一緒に対外へ排出されます。

ですから腸壁に便が留まることは難しいのです。
人の体はそのような不都合が起きない仕組みになっています。

医学的にはこのように説明されています。

ではなぜ宿便なるものがテーマとして数多く取り上げられているのでしょうか。
その答えは「擬似科学」で人をあおり、商品を売ったり、施術をすれば儲かるからです。

「血液型」で人の性格が決まるというのも疑似科学、その他、「マイナスイオン」「ホメオパシー」「ゲルマニューム」などもっともらしく科学を装い一般消費者をターゲットにした商売がたくさんありますが化学的に立証されていません。

 

宿便があったら大腸検査は受けられない

大腸検査を受けるには腸の中を奇麗に空っぽにしないと検査は始められません。

そのため検査を受ける前日は消化の悪いワカメやコンニャクなど食物繊維の多いものは食べてはいけない事になっている。

ワカメなどの一部でも腸壁にへばりついていたりしたら、見落としが出るため検査が出来ないのだ。ましてそこに宿便なるものがあったら検査することは不可能です。

とにかくスッカラカンにしないといけない。

もしも宿便なるものが存在するとして奇麗に出すのだったら、大腸検査を受ければ全て奇麗になるということです。

大腸検査で大腸にヘドロのようにへばりついている宿便というものを見たことのある医者はいないといわれています。

なぜ断食をして食べていないのに便が出るのか

Photo: Yoga by RelaxingMusic

断食で宿便を出し健康にということが言われていますが、断食をした場合、人が生命維持活動をするためにはカロリーが必要です。

そのため緊急避難的に筋肉を構成しているたんぱく質をカロリー源として使用します。
その残りカスが腸内に排出されます。

そしてまた、人の腸内には一人当たり100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が生息しており、腸内細菌の重さは1.0~1.5Kgにもなり、常にその死骸が便に混じり排出されます。

断食を行った後に出るのは谷間にたまった便ではなく食べ物のカス以外のこのような成分のものです。

タール状のもで非常に臭いの強いものになります。
人が生きているかぎり断食をしようが出てきます。

ダイエット本などではこれを「宿便」と言って写真付きで解説しているものもあります。

家庭で行う腸内洗浄は危険

家庭で出来る腸内洗浄のキットが市販されていますが、大きなリスクが伴います。
ノズルで腸の粘膜を傷つけて感染症を起こしたり、腸に穴があくといったケースもあります

腸内洗浄で宿便便を出して痩せたというキャッチコピーで宣伝している広告を見ますが、それは滞留していた便が出た分だけ体重が軽くなっただけのことです。
痩せたということとは違います。

その後食事をしたらその分また便が溜まるのだから、同じことです。食べないわけには行きません。

「腸内洗浄」は刺激に身体が慣れてくるに従ってどんどん効き目が落ちてしまい、次第にもっと強い刺激がないと自然排便ができないようになってしまいます。
さらに便秘を促進してしまいます。

どうしても自力で排便することができなくなったような場合は、非常事態として自宅やエステなどではなく医療機関で受けることです。
腸内洗浄はれっきとした医療行為です。

腸を整えて免疫力を上げましょう

いずれにしろ便が腸内に溜まってしまうのは、腸内環境が悪い状態と考えられます。

腸内には、100兆個の腸内細菌が住み着いていて、腸壁に群をなして、びっしり敷きつまっています。

免疫細胞と深く関わっているのが腸内細菌で、腸内細菌と免疫細胞がタッグを組んで外敵から身を守っているのです。

免疫力のおよそ70%が腸で作られています。

つまり、腸は人体において最大の免疫器官が腸なのです。
したがって腸内環境が悪いと免疫力も低下してしまいます。

今回の新型コロナ騒動でが感染を防ぐのに有効な方法は免疫力を落とさないことだと言われています。

怪しげな疑似科学に惑わされて高いお金を払い、返って腸内環境にダメージを与えないようにしましょう。

近年、便秘外来を設置する医療機関が増えており、「慢性便秘症診療ガイドライン」をベースに科学的根拠に基づいた治療が行われるようになってきています。

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