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安倍首相が提唱した中国封じ込め戦略「インド太平洋戦略」が始動

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中国封じ込め

Photo: undefined by EAP Bureau

インド太平洋戦略とは、安倍首相が2016年8月、ケニアで開かれたアフリカ開発会議の演説で初めて打ち出した政策である。
成長著しいアジアと潜在力が高いアフリカを「力や威圧と無縁で、自由と法の支配、市場経済を重んじる場」とするため、インフラ整備と安全保障協力をパッケージで推進していく外交方針として唱えたものである。

現在では軍事力と経済力を背景に力で台頭してくる中国へ対抗策に重点が置かれるようになっている。

ダイヤモンド構想とも呼ばれ、オーストラリア、インド、アメリカと日本が四角形に結ぶことで中国の東シナ海、南シナ海進出を抑止することを狙いとする経済・安全保障戦略で、地域の覇権を狙う中国に対抗する意味合いがある。





急速に進む中国封じ込め戦略

2017年11月にトランプ米大統領はベトナム中部ダナンを訪問し、APECの関連会合で演説し以下のように述べている。
「米国は、公正と互恵の精神を守るいかなる地域諸国とも通商関係を結ぶ用意がある」と述べ、2国間協定の積み重ねによって地域連携を強化する考えを強調し
『インド太平洋の夢』を実現する」と語った。
安倍首相が提案したインド太平洋戦略構想にトランプ大統領が乗ってきたのだ。
2017年11月に安倍首相とインドのモディ首相と会談した。
両首脳は、日米が提唱している「自由で開かれたインド太平洋戦略」の実現に向け連携することで一致した。
2018年1月に来日したオーストラリアのマルコム・ターンブル首相は安倍晋三首相との会談で、日豪両国の共同訓練を質・量ともに強化していく意向を示し、航空自衛隊と豪空軍による初の合同演習を年内に実施することで合意した。

 

心強い日英同盟復活

中国封じ込め
Photo: undefined by CAPTAIN ROGER FENTON 9th.WEST MIDDLESEX VRC. 1860

2017年12月には、自由で開かれたインド太平洋地域の実現に向けて、日本とイギリス間で海洋安全保障・海上安全及び途上国の能力構築支援における連携を強化していくことで合意し、日本との同盟関係を活用して、インド太平洋地域の安定に関与していく方針を明確にした。

EUからの離脱を決め、かつてのようなグローバルパワーへの返り咲きを目指している。そして、そのために欠かせないのが、アジアのパートナー、日本の存在である

日英両国はインド太平洋地域の安定のため、英国が近く配備する予定の最新型空母をこの地域に展開させることや、北朝鮮の脅威に対して協調して対処すること、自衛隊と英軍との共同演習を定例化し、部隊間の交流を深めていくこと、さらに、将来型の戦闘機の共同研究を進めることなど23項目について合意した。

防衛面で関係を強化することで合意し、来年には陸海軍の日英合同演習が予定され、世界一の性能になるとされる空対空ミサイルの共同開発計画も進行中だ。

アメリカが展開している「航行の自由」作戦にイギリス、オーストラリアの三国の駆逐艦や空母が揃って南シナ海を航行することになれば中国にとってはかなりの圧力になる。

 

中国が目指しているもの

ニーハオトイレ

2013年3月17日に全国人民代表大会でおこなった演説の中で「中華民族の偉大な復興」を目指すと発表した。
復興とは何か、アヘン戦争に敗れる以前の清国は、モンゴルやシベリア東部まで治め、自国を世界の中心とみる世界観に浸っていた。
中国は世界最大の富強国家で、周辺の属国群を従えていた。

しかし、アヘン戦争に敗れたため不平等な条約を結ばされ、さらに香港をはじめイギリスとロシアに領土のあちこちを取られてしまい、世界ナンバー1の座を奪われ、日清戦争でアジアナンバー1の座から陥落してしまい屈辱の時をを迎えることになる。

あの頃の栄華を誇った偉大なる中国をもう一度取り戻し、再び世界の中心を目指すということである。

2013年に米カリフォルニア州のパームスプリングスでオバマ大統領と習主席が会談をした際、習氏は「広大な太平洋には両国のためのスペースが十分ある」という言葉を改めて繰り返している。

太平洋を二分して米中が各自の領域を守る、互いに協力はするが各自の核心的利益は尊重するということで、中国と米国を軸とする世界秩序を構築しようと持ちかけたのだ。

まずは中国とアメリカで世界を二分して支配しようということだ。

これが中国の第一段階の目標だ。

そしてまた中国共産党大会において、このようにも演説している。
「新中国建国1 0 0周年のとき(2 0 4 9年)までに、社会主義現代化の国家を、必ず作ってみせる!」

つまり2049年までに世界のリーダーになるという宣言したことになる。
中国が世界を支配する、これが中国の最終的な野望であり、夢なのだ。

 

野望達成のために中国が行っていること

第一列島線

この「民族の偉大な復興」を実現するために必要な大きな柱が「海洋強国」の実現である。
そのためには太平洋に軍事力を展開する必要があり自由に太平洋に進出する航路が必要となる。
地図を逆さにしてみるとよくわかるが、中国は左はロシアそして日本、台湾、フィリピン、ボルネオ島などの海域に囲まれているため、太平洋に海洋進出するための出口を塞がれている形になっている。

上記のように太平洋に進出するためには九つの出口が考えられるが最短で進出するためには、4~6の出口が最短でありそのためには台湾、尖閣、沖縄を抑える必要がある。

 

第一列島戦、第二列島戦

モラル

中国は海洋戦略として「第一列島線」と「第二列島線」というものを策定しています。
これは、戦力を展開するための目標ライン及び米国に対する防衛線です。

第一列島線の中は確実に守り、第二列島線のグアムぐらいまで進出できるようにすることを目標として策定された線のことです。

中国海軍はこの2つの線の内側を勢力圏内とし、海洋からの外国勢力を入れないようにするための戦略ラインです。

第一列島戦の内側に軍事基地を作り、空軍部隊、原潜、空母を配備することでしっかり守りを固め、次に第二列島線のグアム近くまで戦力を展開させることにより、太平洋上でアメリカの海洋戦力を抑えることが可能となります。

 

南シナ海を制圧する赤い舌

軍事衝突

中国を基点として、台湾からフィリピン、さらにブルネイに南下し、マレー半島の東側を北上してベトナムから海南(ハイナン)島にいたる海域に引かれた赤い線がある。

この赤い線がまるで中国から伸ばされた舌のように見えることから中国の赤い舌と呼ばれている。
ベトナムをはじめここに存在する国々は、玄関開けたらすぐ中国領だったということになる。

この赤い線の内側は全て中国の領有権が及ぶところであり、中国の領海法に基づきこの海域を管轄することを目的として実行支配しようとしている。
太平洋に出るためにはまず第一列島線を突破する必要があります。

そのための前段階として南シナ海と東シナ海を収める必要があります。

まず南シナ海を拠点とし、将来的に太平洋のさらなる海域へ進出しようという中長期的な軍事戦略が背景にある。
ここを固めて次は台湾と尖閣を狙いに来る。

 

経済戦略で制圧「一帯一路構想」

一路一帯

一路一帯構想とは、中国と欧州を結ぶ巨大な広域経済圏構想のことです。

陸路で中央アジアを経て欧州に続く陸の「シルクロード経済ベルト」が「一帯」で、南シナ海からインド洋を通り欧州へ向かう「海上シルクロード」を「一路」と呼びます。

インフラ投資などを通じて、中国を中心とした世界規模の経済圏を形成していくことを目指す壮大なプロジェクトのことです。

沿線にある70カ国を支援する構想で、ユーラシア大陸に「中華経済圏」をつくるというものではあるがその裏の目的は金の力で制圧していくことだ。

  • スリランカのハンバントタ港が2017年、借金のカタとして中国に99年間譲渡
  • ベルギーのセーブルルージュ港は17年、港湾運営会社が中国に買収されてしまった
  • ラブ首長国連邦(UAE)のハリファ港も16年、埠頭の35年間の利用権を取得されてしまった
  • モルディブなどは、土地を収奪され今や中国の現代版植民地になっているのである。

掠め取られてしまった港や特区を並べ揚げればキリがない。将来、港が軍事利用される可能性は大だ。

 

一帯一路構想は長期的な植民地戦略だ

麻生太郎・経済財政相は「サラ金にやられたようなものだ」と述べたがサラ金よりも質の悪いヤミ金だ。

一帯一路の建設資金は中国が設立したAIIB(アジアインフラ投資銀行)が供給しているが、資金の利子は7.1%。ここから何十億ドルも借りれば途上国ならずとも元金の返済ができなくなるのは当然だろう。

返済能力を超えた巨額な貸し付けを行い、返済が滞ると資産を巻き上げる。
最初からめぼしいものがある国に目を付け言葉巧みに誘い込み手に入れる。サラ金どころかヤクザの手口にも匹敵するやり方だ。

このような中国の野望を阻止しようというのが「インド太平洋戦略」だ、安倍首相、河野外務大臣が世界中を飛び周り各国首脳と会談し理解を求めている。

かってはこのように日本が主導して外交を進めていくことはなかったがここにきて初めて日本の存在感を示し始め、またアジア諸国からも期待されている。

シーパワー同士の攻防において、「一帯一路」よりも自由で開かれた「インド太平洋戦略」のほうがはるかに世界の支持を集めることを期待したい。
東アジアにはベトナムをはじめブルネイ、マレーシア、台湾など親日派の国が多いのだから。

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