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『事故多発』小さいお子さんがいる家では電気ケトルのやけどに注意が必要だ

      2016/10/29

電気ケトル

 

夏井医師が広めた湿潤療法の治療症例で、電気ケトルによるやけどの小児の治療例が多いことに驚かされる。
原因となった電気ケトルは「ティファール」社のものが多くを占めているのにも驚きだ。
以下のような状況でやけどをしてしまった例が多い

Photo: undefined by Joeri van Veen

■テーブルの上に置いてあったティファールの電気ケトルのコードに子供が足を引っ掛けてしまい子供は転倒。
その上にこぼれて来た電気ケトルの熱湯が子供にかかり熱湯受傷した。

■電気ケトルを居間の床の上において使用。被害者(乳児)は、ハイハイで移動する ことが多い。
激しい泣き声に気付いて母親が居間に戻ったところ、被害者のすぐそば に電気ケトルが横たわっており、熱湯の溜まりの中に被害者が腹ばいになっていた。

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新しい創傷治療、電気ケトルによる熱湯症例まとめより

▼1歳7ヶ月女児

2012年11月8日,自宅でティファール電気ケトルが倒れてきて溢れだした熱湯で右半身に熱傷。直ちに当科に救急搬送された。プラスモイストのみで治療した。

 

▼5歳1ヶ月女児

2013年5月12日,ティファール社製電気ケトルのコードに引っかかり,ケトルが倒れて両大腿に熱傷受傷する。自宅近くの某皮膚科形成外科クリニックに通院していた。しかし,治療についての説明が一切なく,今後の見通しについても全く説明がないため不安になり,ネットで熱傷治療について検索し,5月17日に当科を受診。
両側大腿内側を中心とした熱傷で,前医ではアロアスク(R)のように見える治療材料で創面が覆われて固着していた。直ちにキシロカインゼリーを塗布してラップで覆い,数分かけて固着していた治療材料を軟化させた後に除去した。その後はプラスモイストで被覆した。

 

▼9ヶ月男児

2013年6月16日,テーブルの上に載せていたティファール社製電気ケトルのコードに引っかかり,落ちてきた電気ケトルの蓋が外れてこぼれた熱湯で熱傷受傷。直ちに日本医大〇〇病院に救急搬送され,20日まで入院。祖母が湿潤治療について知っていたため,湿潤治療についてネットで調べて聖マリアンナ医科大学病院形成外科を受診したが,軟膏ガーゼの治療だったため通院しても無駄と考え通院しなかった。
自宅近くの調剤薬局でプラスモイストを購入した際,当科受診を薦められ,6月24日に当科を受診。既に前腕は上皮化していたが,上腕にやや深めの創が残っていたため,ズイコウ ハイドロコロイド包帯で被覆した。前腕はワセリンを塗布して乾燥を防ぎ,遮光するように説明した。

 

国民生活センターが注意喚起

電気ケトルによるやけどの事故が後を絶たないため平成24年に国民生活センターが「電気ケトルの転倒等による乳幼児の熱傷事故にご注意ください 」とする注意喚起を呼びかけている。

それを受けて各メーカーでも「転倒お湯漏れ防止機能」付の商品を多く出すようになったが全てではない。
価格に反映するという面もあるが、重量もその分重くなり手の力のない高齢者や女性には軽いものが好まれると言う側面もある。

 

熱湯事故はなぜティファール社のものが多かったのか
国内の製品はすでに「転倒お湯漏れ防止機能」付のものがすでに多かったが、輸入品にはそうした機能がついているものが少なかった。
その理由は欧州の水道はミネラル分を多く含む硬水で、何かに湯をためておくとすぐミネラルの結晶で汚れてしまう。
このため、湯を必要に応じて沸かし、その場で使い切るのが普通。という生活環境による違いがあるため「転倒お湯漏れ防止機能」は必要ないためだ。

 

手軽に買えて便利な電気ケトルは相変わらず売れ続けている。
価格.comを見て見るとティファールの電気ケトルがランキングの上位を占めている。
デザイン性の良さと価格の手頃さが人気の要因となり、圧倒的なシェアを誇っているため販売量も多く事故の件数も多い。

それを受け、近年ティファール社でも対策を講じ「転倒お湯漏れ防止機能」付きの対策がとられている製品が2種類発売されている。

アプレシア エージー・プラス ロック 0.8と
ジャスティン プラス ロック 1.2L

価格面で見ると従来の売れ筋の価格が3千円前半だが、「転倒お湯漏れ防止機能」付のものは価格もその分上がっているが、しかし、小さいお子さんがいらっしゃるお宅では価格と安全性を天秤にかけるなら安全性を選ぶのが懸命であろう。

電気ケトルの転倒による熱湯事故を防ぐため国民生活センターでは以下のように注意を呼びかけている。

消費者の皆様へ -熱傷事故防止のためのお願い-

乳幼児は、大人と比較して体表面積が小さく、皮膚も薄いため、熱傷を負った場合には重症化しやすいとされています。
消費者の皆様においては、以下のような注意をお願いします。

(1)電気ケトルを床の上などに置いて使用すると、乳幼児が接触し、電気ケトルが転倒してしまうことがあるため、乳幼児の手の届くところに電気ケトルを置かない。

(2)お湯の量が少ない場合、電気ケトルの重量は軽く、乳幼児の力でも倒れてしまうことがあり注意が必要です。また、容器内には熱湯が入っていることを忘れないよう注意してください。

(3)購入時には、使用場所に乳幼児がいるかなどを考慮して、お湯漏れ防止機能等の安全対策がとられた製品を選ぶ。

小さいお子様がいる家庭では、これから購入するのであれば「転倒お湯漏れ防止機能」がついているものを選ぶように、またすでに購入したものがあれば防止機能がついているかどうか一度確認をすることをおすすめします。

 

 

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