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WHOが警鐘!抗生物質が効かない「広がる耐性菌の恐怖」

      2017/04/26

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今まさに人類へ向けて細菌の逆襲が始まっている

ペニシリン」が発明されたのは1928年我々人類を救った抗生物質は「20世紀最大の発明の一つ」と称される抗生物質のおかげでたくさんの命が救われてきたが、今その抗生物質が無力化されつつある。

このままでは子供の命さえも危ない危機的な状況が迫っている。

インドにおいて一般的な抗生物質が効かず細菌感染が原因で亡くなった新生児の数は、昨年だけで5万8千人以上であったとのこと。

インドでは医師の処方箋がなくても薬局で簡単に抗生物質を手に入れることができる。
その結果、抗生物質の濫用を招き、抗生物質の効かない細菌感染症の流行により死亡する新生児の数が増加している。

これはインドだけの話ではなく今世界中で抗生物質が効かない耐性菌が増殖しているのだ。

これを踏まえ世界保健機関(WHO)は 「ついに抗生物質が効かない時代が到来した」 と全世界に警鐘を鳴らすレポートを発表した。

 

オバマ大統領
耐性菌の拡大するスピードを遅らせる。 「これが実現できなければ医療の根幹が崩れかねない問題となる。」

 

アメリカでも年間2万3,000人が耐性菌が原因で死亡している。
被害が拡大していて緊急事態だとの声明を出すほどの深刻な事態となっている 。
この状況が進んでいくと人類がペニシリンを発明する前の暗黒の世界に逆戻りしてしまう可能性が出てきた。

今まで治っていた病気が治らなくなってしまうのだ。

Photo: undefined by AJC ajcann.wordpress.com

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抗生物質が効かないとどうなる

身近な例として、歯茎が炎症を起こしあ腫れあがり、抗生物質を処方され数日で治り救われた経験を持たれた方は多いと思いますが、その抗生物質が効かなかったら治療も簡単にはいかなくなる。

また子供に起こりやすい中耳炎も抗生物質が効かないとなると、鼓膜を切開して膿を出すしかなくなる。

外科手術の場合でも二次感染が疑われるような場合では抗生物質を使い、感染を防いでいたから手術がうまくいっていたが抗生物質が効かない状況になると手術は成功しても、感染症が残る。

がんを手術する場合には特に必要である。抗がん剤を使用してがんを小さくしてから摘出するというのはよく行われることだが、抗がん剤を使用すると免疫力が落ちるので感染症にかかりやすくなる、それを防ぐためあらかじめ抗生物質を使うことで防いでいたのだ。

淋病はもはや恐れることのない病気のひとつだったが、抗生物質が効かない「スーパー淋病」が急増している。

 今まで抗生物質を投与して直っていた病気が治らなくなっているのだ。

その原因は抗生物質をあまりに安易に使いすぎたことにある。

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これまで普通の風邪を引いただけでも念のためにと比較的安易に抗生物質が処方されていた。

風邪には「細菌性の風邪」と「ウイルス性の風邪」の2種類があり、風邪の原因の90%以上はウイルスです。関連記事»
抗生物質が効果があるのは細菌性の風邪だけでウイルス性の風邪には全く効きません。

患者の方も抗生剤が出されていないと不安になり、要求されるから出すということが繰り返されてきた。

医者の方も要求を断って不快な思いをされるより、出しておいて損はないだろうというケースも多くその結果無意味な濫用がくりかえされてきた。

実は日本という国は世界一の抗生物質の濫用国です。
抗生物質は主に化膿止めや感染症の薬として用いられますが、そのほかにも農薬や食品保存薬としても使われているので、薬を飲まない人でも知らず知らずのうちに摂ってしまっています。

特に近年、中国では養殖業や畜産業で大量に抗生物質を投与しているというがニュースをよく目にする。

現代医学は様々な抗菌薬を生み出し細菌を封じ込めてくることに成功しました。

その効果は絶大で、抗生物質が登場する前は、出産のときや怪我の傷口などから細菌が体に入り込み、命にかかわることも珍しくなかったのですが、現在ではそのようなことはめったに起こることはなくなっていた。

しかし今その状況が変わりつつある。
細菌も生き物です、絶滅させられるわけにはいかないので必死で生き延びる道を模索します。

例えば耐性を持つ一つの方法として細菌自体が抗菌薬を無効にしてしまう酵素を作り出すことで抗菌薬が効かない細菌として生き延びる。
たくさんの種類の抗生物質を使えば使うほどたくさんの耐性を持った耐性菌が生まれることになる。

さらに厄介なのは耐性菌はこれら「抗菌薬を無効化するための遺伝子」を持つことになりその
遺伝子を病原菌同士で伝えて行く仕組みを持っていることにある。

ただ単に耐性菌が発生するというだけでなく、その発生した耐性菌の遺伝子が次々に伝罵していきさらに拡大していくことになる。

その結果妊娠中の母親が知らぬ間に感染し、その耐性菌がお腹の赤ちゃんに感染し生後1日目で死亡した例が日本国内でも起きている。

悪夢の耐性菌」として最近、注目を集めている。 最強”耐性菌の脅威

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Photo: undefined by Theen Moy

CRE(カルバペネム耐性腸内細菌)」と呼ばれる最強の耐性菌が注目を集めている。

あらゆる細菌に対して効果を示すとされる抗生物質の切り札といわれるカルバペネムを含め、ほとんどの抗生物質が効かない最強の耐性菌です。

抗生物質が効かない細菌「CRE」の感染が広がっているとして、米疾病対策センターが医療機関に対策を呼びかけている。

この細菌に感染すると、最大で半数が死に至るとい 米国では年間約170万人が院内感染し、9万9000人が死亡している。
CREに血流感染した患者の致死率は最大で50%に達し、似たような耐性菌の致死率約20%を大幅に上回る。

このような菌が増殖すると医療現場はお手上げとなってしまう。

自然界というのは謎に満ちている、400~700万年前に外界から隔絶され、人間にも抗菌薬にも一度も触れたことがないのに原始の洞窟と呼ばれる洞窟から「耐性菌」が発見されている。

関連記事 原始の洞窟、レチュギア洞窟で未知の薬剤耐性菌が見つかる

予防のために心がけること

耐性菌の蔓延を防ぐためには「不要な抗生物質の使用」を極力抑えることが必要となってくるだろう。

薬剤耐性菌は、中途半端な抗生物質の使用によっても生まれます。

抗生物質が中途半端で細菌が叩ききれずに体内に残ってしまうと、細菌が耐性を持つことになり、かえって危険なものになってしまいます。
そのため処方された薬は全て飲みきることが鉄則です。

良くなったからといって途中でやめてはいけません。

他人と抗生物質をシェアしない。
抗生物質はその人が持っている細菌に効果があると思われるものを処方しているので効果のないものを飲んでも返って耐性菌を作り出すだけになってしまう。

感染症予防のため、普段から栄養や睡眠を十分にとり免疫力を低下させない。
こまめな手洗い・うがいを心がけましょ う。

現代人の清潔志向は歯止めが効かずどんどん加速している。この細菌の逆襲というのは行き過ぎた抗菌志向関連記事»)という風潮にも同様なことが起こっているのではないだろうか。

 

 - ■カラダ

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