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日本の食の安全神話は本当か、日本の農薬使用量は世界第3位だった

      2016/09/18

農薬使用量

Photo: undefined by Michael Dales

 

中国の農産物は環境汚染の被害により危険だが、日本の農作物は世界一安全で安心であるという認識をほとんどの方がイメージとして抱いていると思うがそれは本当だろうか。

常識だと思っていた安全神話を覆すデータがある、それによると日本の農薬の使用量は中国、韓国についで世界第3位となっている。

「世界で3番目に多く農薬を使用する国=それは日本だったのだ。」
農薬を大量に使うと思われている米国の5倍もの農薬が使用されているのだ。

 

農薬使用量日本

 
 

しかも、2007年に中国が使用国第1位になるまでは日本は単位面積あたりの使用量は世界1位の座に君臨していたのだ。
日本の農作物は安全と思い込んで食べている消費者にはショックな事実ですね。

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農薬が大量に使われている理由

●高温多湿だから
日本の環境は涼しくて乾燥している欧米と比べると高温多湿の環境であるため、病気や虫の被害に合いやすい。

 

●農地集約型だから
国土の狭い日本では少ない面積で効率よくたくさんの収穫を上げることが求められる。同じ土地で長く栽培し、長く収穫するため農薬の散布回数が多くなる。

 

●きれい好きだから
日本の消費者の求める農産物はとにかく綺麗なものを求める。
ちょっとでも虫食いがあれば買われません、とにかく色艶がよく虫食いの跡が無く、見た目の良いものしか売れません。
この消費行動が農家にフィードバックされ、さらに農薬の使用量が増えることになる。

スーパーへ行けば、虫食いの無い綺麗で立派な野菜やまるで芸術品のような果物が並んでいる。
これを可能にしているのは農薬の存在なしには不可能だ。

農薬はいちいち害虫を手で駆除する手間をなくし、除草剤は草取りという重労働から農家の方を解放してくれることになりその恩恵は大きなものがあります。
しかし、一度その恩恵にあずかると二度と元へは戻れなくなります。

その結果、雪のように撒かれた農薬により、農作地から虫がいなくなり農作物だけが整然と並ぶ場所になっています。

 

「日本の農産物は残留農薬が多すぎてEUや台湾には出荷できない」

2016年5月、NHKのニュースで配信

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日本のイチゴの残留農薬が多すぎて台湾に出荷できない、台湾の基準の200倍、かんきつ類も同じ理由でEUに出荷できない。
そのため輸出用に畑を変え、農薬を輸出向けに変えるなどの対応を考えるとのこと。

国内用は農薬まみれで販売してもいいということらしい。

 

郡を抜くイチゴの残留農薬

農作物の中で無農薬栽培が最も難しいといわれているのが「イチゴ」で農薬の使用回数が多いことが常識となっている。

生産量1位の栃木県の年間平均農薬使用回数が52回、2位の福岡県で63回、長崎県は65回。南の地域ほど農薬の使用回数が多くなる傾向があります

普段我々がスーパーなどで購入している野菜や果物が1年簡にどれだけの回数の農薬が使用されているのか、なかなか知ることが出来ませんが、福岡県が調査データを発表していました。

上位1位から6位までのものをまとめてみました。

普通栽培野菜栽培の農薬使用回数
福岡県調査・平成28年6月現在
品目 農薬使用回数
いちご 63
パプリカ 62
なす 59
きゅうり 56
トマト 54
ミニトマト 53
にら 36

 

ちなみに主食である「米」は18回となっています。

ここで気になるのは
イチゴの農薬の使用回数の多さだ。

本来は春の収穫期をイチゴはクリスマスに合わせて収穫期をずらしたため、苗作りから収穫までの期間が7ヶ月から1年を要するため、期間に比例して農薬の使用回数が増えることになり、しかも収穫前日まで散布が認められている。

イチゴにはツブツブの種が一杯あり、種のくぼみに農薬が溜まりやすい。
ケーキに乗せられているイチゴは洗うと傷みが早いので、鮮度を落とさないために洗わないでそのまま使用されているという裏事情の報告もある。

農薬まみれのイチゴを摂取した子供への影響が懸念されます。

残留農薬基準が台湾の200倍もあるイチゴはさすがに輸入を断られても当然のことと言えるし、他の国々でも日本の農薬の使用量については懸念の声が上がっている。

 

ミツバチの減少との関係が指摘されている農薬「ネオニコチノイド」

ネオニコチノイドはその名の通り、タバコに含まれるニコチンとよく似た性質をもつ物質として開発されました。

神経伝達物質であるアセチルコリンと同じようにふるまうことで、神経の正常な働きを阻害します。
神経毒性が強いのがネオニコチノイドの大きな特徴です。

ネオニコチノイド系農薬は、虫の神経系を狂わし、ミツバチがネオニコチノイドに低用量でも曝露すると、脳の働きが狂い、方向性を失い、巣に戻れなくなってしまうと考えられています。

ネオニコチノイドによる被害がヨーロッパでは甚大ということもあり、2013年に異例のEU全域でネオニコチノイド系農薬の全面使用禁止に踏み切り、海外では規制に向けて動く一方日本では逆に規制が緩和されています。

2015年に厚生労働省はネオニコチノイド系農薬のクロチアニジン、アセタミプリドに関する食品残留基準を緩和した。
クロチアニジンの場合、ほうれんそうで従来の13倍(40ppm)に引き上げられた。

この農薬の怖いところは水溶性であるところである。
つまり茎から水と一緒に吸収され作物が育つのです。
その茎や葉っぱを虫がかじるとたっぷり含まれた農薬で殺されてしまうというものです。

 

世界の動きに反してあまりにも不自然な規制緩和

 

殺虫剤>ネオニコチノイド系チアニコチニル(水溶性)
顆粒タイプの水溶剤で粉立ちが少なく溶けやすいので、調製が簡単、また、作物が汚れる心配もほとんどないので使いやすい、というのが特徴だ。

どのような業界にも利権に群がる「ムラ」というのがあるが農業にもその構造があり、農水省や農水族議員、JA、農薬メーカーなど“農薬ムラ”の存在があります。

そしてそのムラを存続させるためには大量に農薬を使用できる「甘い農薬残留基準」が必要だ。

往々にして世の中は金と利権の力で国民には正確な情報が知らされず密室で決められていくのが常である。

そしてまた我々消費者もあまりにも「綺麗な野菜や果物を求めすぎない」というように意識を変えていかなくてはならないのではないだろうか。

 - ■ライフ

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