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中国が本気で北朝鮮に怒り始めた、北朝鮮の暴発が心配だ

      2016/04/15

 北朝鮮、中国の怒り
 

 

これまで中国は度重なる強硬な対外姿勢を示す北朝鮮に対して擁護的な立場を取り、あまり強い制裁を行うことはありませんでした。

しかし、ここに来て中国もさすがに堪忍袋の緒が切れたのか、今までと異なる行動に出た。

それを示すニュースが3月20日の朝日新聞デジタルで配信された。

 

中国有数の国際貿易港で、北朝鮮産石炭を輸入してきた遼寧省の営口港が、北朝鮮の全船舶の入港を禁じる措置を始めたことが港湾関係者の証言でわかった。

核実験と事実上の弾道ミサイル発射を行った北朝鮮からの石炭輸入制限などを定めた国連安全保障理事会の制裁決議より厳しい措置だ。
決議後も挑発的な言動を繰り返す北朝鮮に対して自制を促す意図があるとみられる。

 

そして立て続けに3月22日に追加記事が配信された

遼寧省の営口港に続き新たに、天津、山東省の日照、蓬萊、濰坊、江蘇省の南通の計5港が北朝鮮の船舶の入港を禁止する措置を始めたのことだ。

中国の怒り

 

このことがいかに大きい意味を持つかというと、中国は北朝鮮の最大の貿易相手国で2014年の中国と北朝鮮の貿易総額は約7660億円に上り、北朝鮮の中国への貿易依存度は約9割に上る。

北朝鮮の主力輸出品が石炭で、これを本気で止められたら金正恩(キムジョンウン)第1書記政権の外貨獲得に大打撃となり体制を維持していくことは困難となる。

北朝鮮による4度目の核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、国連安全保障理事会は2日採択の制裁決議では、北朝鮮からの石炭や鉄鉱石などの鉱物資源の輸出入を原則禁止しするとし、中国も同意した。

しかし中国側の提案で石炭等の輸入に関し「国民の生活に影響が及ばない範囲で」と条件を付けている。そのため「制裁の『抜け穴』だと指摘されていた。

これまで中国は北朝鮮への制裁決議には同意しながらも、抜け穴を用意して北朝鮮を崩壊させるような措置はとらなかった。

だが今回の措置は今までとは違うものだ。

 

中国の言うことを聞かなくなった北朝鮮

中国怒り

 

中国はこれまで北朝鮮の核実験やミサイル発射には一貫して中止するよう働きかけてきた。
しかし今回は中国に事前に忠告もなく核実験を行い、中国の警告をあざ笑うかのようにミサイルの発射実験を繰り返している。

言うことを聞かなくなった北朝鮮が核を持ったら、その矛先ををやがて中国にも向けてくる可能性が出てきたのだ。

今回の決定がどこまで厳格に履行されるかは未知数だが、抜け穴までも塞いでしまおうというのは制裁決議後も挑発的な言動を繰り返す北朝鮮に対し、中国がいかにイライラを募らせているか、また本気で怒りだしてきたのかを示すものである。

これ以上言うことを聞かないのなら本気で締め上げるぞというシグナルである。

最も北朝鮮が崩壊したら困る理由が中国側にもあるのだが、もうこれ以上は許せないという最後通告ともいえる警告だ。

これまで中国の擁護があったから政権を維持してこられたのだが、その中国までを遠ざけ、孤立感を深めてでも核開発に猛進している北朝鮮はどこへ向かおうとしているのだろうか。

核さえ持てば全てがキムジョンウン第1書記の思うような方向へ全て打開できると本気で思っているとしか思えない行動だ。

 

動き始めてきた北朝鮮包囲網

中国怒り

 

中国からも愛想をつかされた北朝鮮、そして韓国でもこれまでの北朝鮮への対応の方針転換を決意させるものとなった。

これまで朴槿恵大統領は話し合いで信頼を築き上げていけば関係が良い方向へ改善され南北統一への道が開けるはずだという方針の下に進められてきたが、韓国にとって最大の脅威となる核開発を北朝鮮が止めない限り一歩も引かないというこれまでにない強い対決姿勢を下さざるを得なくなった。

軍事力を持ってでも核開発を止めさせるということであり、国民にもその覚悟を求めたのだ。

朴大統領の国会での演説

「韓国政府は北朝鮮に対し、核兵器開発では生き残ることはできないこと、それが逆に体制の崩壊を早めるという事実を身に染みて悟らせ、また、自ら変わるしかない環境を作り上げるため、強力かつ実効的な措置をとっていかねばならない」と演説した。

北朝鮮の体制の崩壊に言及したことで北朝鮮との対話の可能性は当面なくなった。

 

3月7日から過去最大級の米韓合同軍事演習が開始されている。
演習は北朝鮮による核実験や長距離弾道ミサイルを受け、過去最大規模で展開。
韓国軍約30万人と、沖縄駐留の海兵隊を含む米軍約1万5千人が参加する。

韓国は例年の約1・5倍、米国は約2倍の規模で展開されてる。
米軍からは原子力空母、原子力潜水艦、ステルス戦闘機、ステルス戦略爆撃機、空中給油機など最新鋭兵器が多数投入される。

海兵隊が海から上陸し、北朝鮮の内陸部に進撃する訓練を時間をかけて行うなど、例年よりも実戦的な形になります。
特に朝鮮半島で有事の際、北朝鮮指導部、核およびミサイルの格納庫に行なうピンポイント攻撃が練られ、 「斬首作戦」と称してキム・ジョンウン第1書記ら要人を排除する訓練も行われると伝えている。

それを裏付けるけるように米海兵隊特殊戦部隊や米海軍特殊部隊Navy SEALs(ネイビーシールズ)も訪韓し、既に訓練している」という部分だ。米陸軍と海軍、空軍、海兵隊の特殊部隊が、韓国に勢ぞろいしている。
北朝鮮、中国怒り

 

 特に、シールズは2011年5月、国際テロ組織「アルカーイダ」の最高指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者を潜伏先のパキスタンで急襲し、殺害した部隊だ。

この演習は韓国と周辺海域で、4月30日までおよそ2ヶ月間近くもの間行われる。
演習という名の元に行われているがここまでの規模になれば「いつでも潰せるぞ」という武力による威嚇です。

これに若いキム・ジョンウン第1書記がこのストレスにどこまで耐えられるかということもあります。
追い詰められる北朝鮮はもはや暴発の可能性が考えられるレッドゾーンに入りつつある。

米韓でがっちりタッグを組み過去にない大規模な軍事演習を行わせることになった原因は北朝鮮の挑発だ。
このことに関しても中国は怒っているのだ。

一時期、韓国は親中国の立場を表明し接近して行った経緯がある。
朴大統領はアメリカの反対にもめげず、中国が行った抗日戦勝70周年記念の軍事パレードに独裁国の首脳に交じって参加したことはご存知であろう。

韓国が中国寄りになり、日・米・韓の間にクサビを打ち込めれば中国にとっては都合のいい状況になるはずだったのが、北朝鮮の行動により日米韓の結束を強固にする副作用をもたらしてしまった。

中国外交の上でもマイナスとなり、許せないことでありこれにも中国は怒っている。

 

中国が北朝鮮を潰せない理由

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中国にとって北朝鮮の存在意義はアメリカとの「緩衝材」として必要なのです。

アメリカの影響力を中国国境に近づけたくはないという理由があります。

中国にとって最悪のシナリオは、もし北朝鮮が暴発して米韓と戦争になった場合、北朝鮮は間違いなく米韓によって制圧されるでしょう。
北朝鮮がアメリカと韓国の支配下に置かれることになるのです。

そうなると今まで干渉地帯として存在していた北朝鮮の存在がなくなり、国境線をはさんで直接強大な軍事力を持ったアメリカ軍と対峙しなければならなくなります。
そうなると、 今までのように南沙諸島や西沙初頭で行ってきたような好き勝手なことはできなくなります。
それゆえ、ならず者国家と言われる北朝鮮を生かさず、殺さず存続させてきたのです。
米軍が駐留するようなことだけは絶対に阻止しなければなりません。

ではどのような方法が中国にとってベストなのか、1つの可能性ですが「邪魔なものを外科手術で取り去る」ということです。

邪魔者=北朝鮮最高指導者を抹殺し、中国の意図を汲んで動く指導者を立てて体制を維持するということです。 いわゆる傀儡(かいらい)政権です。

 

そこで浮上してくるのが金正男(キム・ジョンナム)氏だ。

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金正男氏は故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男である。
金正男氏は13年初めから中国指導部の庇護の下、北京に居住していたが、北朝鮮による張成沢(チャン・ソンテク)氏処刑を受けて、現在は地方の軍事基地内にある幹部の宿泊施設に移され、24時間の厳戒態勢下にあるといわれている。

キムジョンウン氏の叔父に当たるチャン・ソンテク氏は当時北朝鮮においてナンバー2の座にあり、中国と太いパイプを持っていた。
チャン・ソンテク氏は中国が望む方向に北朝鮮の政策を調整し、中国から経済援助を引き出そうとしていました。

チャン・ソンテク氏の処刑は中国政府にとっては予期しない大きな誤算であった。
チャン氏の粛清によって北朝鮮の核開発に歯止めがかからなくなることを懸念していた。
中国政府はこのことについても大きな怒りを持っていると伝えられている。

キムジョンウン第1書記を粛清し、速やかにキム・ジョンナム氏を北朝鮮に送り込み傀儡政権を樹立し体制を維持させる、十分に考えられるシナリオだ。

 

そしてもう1つ北朝鮮を潰したくない理由としては膨大な数の難民が中国や韓国に押し寄せるということです。
もちろん日本にもやってきます。 対岸の火事というわけにはいきません。

生きるため、生活するため脱北してきた経済難民ならば国連難民保護法や2006年に施行された北朝鮮人権法に則って日本政府は人道的に対応しなければならないとなっているので拒絶はできません。 何万人かあるいは何十万人かという難民を受け入れた場合、混乱が予想され、日本経済にも打撃を与えます。

北朝鮮に対する情勢が今までとは大きく変わってきている現在、我々も今後の北朝鮮の動きには注意を払っておく必要があります。

中国の怒り、北朝鮮

 

万が一偶発的な衝突により、北朝鮮と米韓が衝突するようなことがあれば日本だけ対岸の火事でのほほんと見ているわけにも行かないでしょう。

戦後70年間他国との争いもなく平和を維持してきた日本ですが、これは他国から言わせれば奇跡としか言い様がないと言われています。

日本国は平和憲法9条の元で他国を侵略する意思もなく平和に暮らしているのだから構わないでくれとイスラム国や北朝鮮に理解を求めたところで通じるはずはない。

混迷を深める社会情勢の中でこれからは今まで当たり前だったことが通用しなくなり、争いを避けては通れない国になっていくということを覚悟しなくてはいけないのかも知れません。

 

追記、中国への対抗方針を指示したとされる文書を、産経新聞が入手した。

「国連安全保障理事会の対北制裁決議に賛同した中国への対抗方針を指示したとされる文書を、産経新聞が27日までに入手した」というニュースが3月の28日に配信された。

その内容は「全ての党員と勤労者は、社会主義に背く中国の圧迫策動を核爆風」の威力で断固打ち砕こう」というものである。

いざとなったら中国にも「核」を向けるぞという中国への牽制である。
中国の懸念が現実化してきている。

これに対して中国はどう出るのか、さらに緊張が高まってきている。

この関係をヤクザやさんの世界に例えるなら、本家の組織に対して言うことを聞かなくなった下部の二次組織に絶縁状を出したら、その二次組織が本家に向かって反旗を翻したようなものだ。

今まではやんちゃをしていても、手にしていた武器が拳銃(チャカ)程度のものだったから大目に見られていたが、武器が核ということになれば本家も黙ってはいられないだろう。

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