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傷をきれいに治したかったら消毒してはいけない、ガーゼは使わない、乾かさない

      2017/06/04

 

足の傷

 

創傷した時には、まず消毒をして、傷口を乾かして、ガーゼを当てるというのが130年間行われてきた常識でしたが、実はそれは正しい治療法でなかったことが分かりました。

その方法だと返って治りが遅く、また傷跡を残しやすく、更に痛みを伴う治療法だったのです。

今、最新の医療現場では消毒はしない、潤いを保つようにして乾かさない、ガーゼは使わない湿潤療法という治療法が広がっています

女性の方にとって顔や足や腕など見える場所の体の傷は特に残したくないものだと思います。

早く、キレイに治したければ正しい治療が大切です。

Photo: undefined by Paul Falardeau

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練馬光が丘病院の治療例より

湿潤療法による治療例(下肢熱傷の症例)

症例:5歳女児。

群馬県にキャンプに行っていて調理中に右下肢に熱傷受傷、プラスモイストで処置。

湿潤療法治療例

2012年9月18日

 

湿潤療法治療例

2013年2月4日(140日後)

 

出典 夏井睦医師監修 新しい創傷治療より

 

傷が治る仕組み

浅い皮膚欠損の場合の例で説明すると露出した真皮を表皮細胞が覆うことで傷は治癒します。

このとき何が起きているのかというと、創面には、血小板をはじめ多くの細胞が集まってきて、細胞成長因子が分泌され、それに伴い表皮細胞が遊走し、傷の表面を覆い、傷が完治します。

傷を負ったときに出るジュクジュクとしたものの中には傷を治すために必要な「細胞成長因子」がたくさん含まれています。

これを乾燥させるとどうなるのでしょうか、この「細胞成長因子」があれよ、あれよという間に死んでしまいます。

人間も植物も水の無い砂漠地帯では生きていけませんが、傷を治すための細胞も同じことです。
適度な湿潤状態が必要なのです。

傷は乾かしてはいけないという理由がお分かりになると思います。

傷を負った場合、医者が治しているわけではなく、医者はあくまでもサポートしているだけで、治しているのは自分自身の細胞です。
人には自然治癒力が備わっています、それを妨げてはいけません。

 

消毒をしてはいけない理由

一般的によく使われているのがイソジンの消毒液であるが、イソジンの殺菌作用はヨウ素の酸化力によるものである。

従ってその殺菌力は細菌にだけ有効なのではなく、生体細胞全般に分け隔てなく作用するのだ。
従って、細菌を殺すことができれば、治癒に必要な「細胞成長因子」も殺すことができる。

他の消毒液も同じことが言える。

傷口に土や植物などの異物が残っていると感染の元になるので水道水でキレイに洗い流し、除去することが大切です。

 

ガーゼを使わない理由

消毒液とガーゼを使わない

Photo: undefined by nemone

 

ガーゼは滲出液を吸収し創面を乾燥させます、また固まった血液と一緒に成長細胞因子も乱暴にむしり取るため出血します。

これを繰り返すわけだから治りが遅くなるのは当然のことです、従ってガーゼは保護するよりも創面の破壊材料なのです。

特にヤケドをして水疱がつぶれ表皮が無くなり赤く露出している部分に貼り付いているガーゼを剥がす時の痛みは我慢できないほどの痛みを生じます。

痛いということは創傷面が悲鳴を上げているのです。
分かりやすく言うとできかかった皮膚を治療の度にむしりとってるようなものです、

治りが遅くなるため傷跡を残すことになります。

 

カサブタは作ってはいけない

カサブタは簡単に言えば「死んだ皮膚や血液が固まったもの」なのです。
いわば、皮膚のミイラといえる。

すりむき傷を乾かしたり、消毒を繰り返すと真皮が死に、これがカサブタになる。
死んだ組織の周りには細菌が繁殖しやすくなります。

一般には、「カサブタができると傷が治る」と言われていますが、それは間違いです。
カサブタは「傷が治らない」状態そのものであり、あってはいけないものなのです。

カサブタは傷の治りを遅くし、傷跡を残す元になります。
カサブタが出来て喜んでいてはいけません。

通常「カサブタ」と呼ばれているものは 浸出液などが固まったもので、水に溶ける。
だから、そのまま被覆材で覆っておけば自然に融解する。

カサブタのない状態にして、湿潤療法用の被覆材(ドレッシング材)で覆っておけばみるみるうちに傷が治ってゆく。

ドレッシング材とは、湿潤療法を行うために開発された商品で、キズを覆うことで湿潤環境を作り、キズの回復を促進する「創傷被覆材」のことです。

 

医療現場で着実に広がってきています。     

消毒しない

 

 医学界では130年間もの間これまでの治療法が正しい治療法として教わってきているのですからこの新しい治療法についての知識を持っている医師や看護士はまだ少数です。

皮膚科へ行っても従来の方法で治療を行うところがほとんどです。
しかし、新しい湿潤療法で治療をすると実際に早くきれいに治ってしまうのだからこの流れは止められません。

日本褥瘡(床ずれ)学会などでは新しいイビデンスとしてすでに湿潤療法を取り入れています。

褥瘡の治療について(ドレッシング材)

ドレッシング材とは、キズを覆う医療用材料のことです。

キズを覆うことで、外部からの刺激や細菌の汚染などを防ぎます。非固着性(創面にくっつかない性質)のものであれば、交換の際、肉芽組織や新生表皮(再生した組織)を損傷しにくく、疼痛も少ないことから、より早い治癒が望めます。

近年ではキズが治るのに最適な環境(湿潤環境)を維持することのできる、高機能なものが多く販売されています。 キズから出てくる滲出液は蛋白に富み、創傷治癒にかかわるさまざまな成分を含むため、適切な量をキズ周囲に保持することで、キズのなおりを促進することができます。

消毒・洗浄

治療において大事なことのひとつに、きずとその周りをきれいにすることが挙げられます。。洗い流すにあたっては、『十分な量の生理食塩水または水道水を用いて洗浄する』ことが推奨されています。

ばい菌を減らす目的で、昔は傷に対して消毒を頻繁に行っていました。
しかし、ほとんどの消毒液はばい菌だけでなく人間の細胞に対しても毒性をもっています。

また、洗浄のみでも十分にばい菌を減らすことが出来ます。
これらのことから最近消毒は『通常は必要ない』とされております

日本褥瘡学界、褥瘡の治療についてより抜粋

 

このように創傷治療の概念が変わってきています。
傷跡を残してしまってから消すのは容易なことではありません。
大切な体に傷を残したくなければ最初に正しい治療法で手当てをすることが必要です。

 

湿潤療法のやり方は簡単です

STEP1:傷口を良く洗う

傷口を水道水で洗い、異物や汚れを綺麗に洗い流します。

STEP2:消毒液は使わない

消毒液は皮膚を再生させようとしている細胞まで殺してしまうので治りが遅くなる

STEP3:湿潤を保つための創傷被覆材を貼る

被覆材をハサミなどでキズの大きさに合わせてカットして丁寧に貼り付ける

STEP4:定期的に張り替える

毎日、創洗浄して被服財を交換する。その時にキズを観察し、治り具合や膿がないかを確認しましょう。

STEP5:湿潤液が出てこなくなったら治療が完了です

 

湿潤療法用被覆材

薬局店向け一般市販品

 

ハイドロコロイド包帯

 

ハイドロコロイド包帯

単位面積あたりの価格の安さはダントツを誇り 上記のような一般市販品のハイドロコロイド絆創膏の1/4程度の値段である。

包帯という商品名になっているが、ロールになっているというだけで包帯として使うものではありません。

素材にハイドロコロイドを使用しているので傷の大きさに合わせてハサミで切って裏の紙をはがしそのまま直に貼って使えます。

市販されている湿潤治療用の救急絆創膏の大型シート版と思っていただければよい。

ヤケドや傷には紫外線は傷跡を残しやすくしてしまうため大敵ですが、このハイドロコロイド包帯の優れているところは紫外線全領域で、透過率は5%以下であり、あの「エアウォールUV」とほぼ同等の遮蔽率となっている。

 

プラスモイストP3(調剤薬局、院内売店向け)

1枚で簡単に処置できるスタンダードタイプです。

熱傷(やけど)、手術創などをはじめとする創傷(キズの治療)全般に適しています。
固着性はありませんのでサージカルテープや包帯などで固定します。

 

上記の商品の使い分け方の目安としては、湿潤量(ジュクジュク)を目安にして使い分ければよい。

  • 湿潤量、小→大
  • 一般市販品→イドロコロイド包帯→プラスモイストP

エアウォールUV

傷

 

人の皮膚は上皮かした状態から数週間~数ヶ月かかって周囲の皮膚と同じ色調にゆっくり戻ってゆくが傷ついた皮膚は紫外線の影響を受けると色素沈着を起こし、黒ずみやすいのでこの期間は直射日光を避けたほうがいい。

プラスモイストなどのドレッシング材を固定するのにも使える。
また防水効果が高いためお風呂やプールなどの際にプラス モイストを固定するためにも使用できます。

医療現場向けに開発されたUVケア専用テープで紫外線を97%カットすることが出来る。

 

 - ■カラダ

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