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「認知症」悲劇の事件簿、認知症はもはや他人事ではない

      2017/03/20

認知症

 

今、認知症高齢者の事故や、行方不明になるなどの事例が年々増加し続けている。

日本は超高齢化社会を迎えようとしているが、もはや高齢化に伴う認知症患者の急速な増加は、社会的な問題に発展しつつある 。

厚生労働省の発表では2012年時点で認知症の患者数は462万人
その数があと2025年には700万人になると推計されています。
単純計算で1.5倍くらい。急速に増えるといいう推計です。

65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となる。
厚生労働省は同結果を踏まえ、認知症対策のための国家戦略を急ぎ策定することとしている。

そうした中で認知症により起きた悲劇的な事件を取り上げてみたい

Photo: undefined by Pedro Ribeiro Simões

認知症悲劇の事件簿1、電車にはねられ家族に720万円の損害賠償命令

認知症事件簿

 

Photo: undefined by 修 葉

事故が起きたのは2007年の12月。
愛知県内に住む当時91歳だった認知症の男性が、同居していた妻(85歳)が目を離した隙に男性が自宅から一人で外に出て、3キロほど離れたJRの駅の線路内で列車にはねられて亡くなるという事故が起きた。

亡くなった男性はこの頃には認知症の症状がかなり進み、介護度4と認定されるほど症状が進んでいて昼夜問わず徘徊をするようになっていた。

そんな男性を家族は協力して必死に介護していた。
長男は月に数度、週末を利用して横浜から大府にやってきた。
長男の嫁は単身、大府に転居。男性の妻と一緒に介護にあたった。

出入り口にセンサーを設置して、男性がが外出するとチャイムが鳴るようにしていたが、嫁もいることだし、チャイムの音が大きいのでそのときはチャイムのスイッチを切っていた。

このほんのわずかな油断の隙に悲劇は起こってしまった。
夕刻、嫁が簡易トイレを片付けている間、妻が介護疲れでウトウトしたわずかな時間の間に男性が家を出てしまい電車にはねられる事故が起きてしまった。

この事故で列車に遅れなどが出たことから85歳の妻と横浜に住む長男(63歳) に見守りを怠足ったとして代替輸送などにかかった費用およそ720万円をJR東海に支払うよう命じられた判決が2013年の8月に名古屋地裁で出された。

 

遺族に全面的に責任を負わせるという判決である

 判決理由は認知症の男性が外出すれば事故が起きる危険性を妻は予見できていたとし、「夫から目を離さずに見守るのを怠った過失」があり、また別居している長男についても「事実上の監督者」とし、「徘徊を防止する適切な措置を講じていなかった」とした。

この判決を不服として家族は上告し、翌年の2014年の4月に名古屋高裁では、 JR側が駅で十分に監視していれば事故を防止できる可能性があったとも指摘し 、1審で下された720万円から5割減の360万円をJR側に支払うように命じる判決が下された。

長男の妻が横浜市から転居して、共に在宅介護していた点を評価 するべき点があることを考慮し、長男には過失は無しとされた。

しかし妻には重度の認知症だった男性の配偶者として、妻に民法上の監督義務があったと認定。
外出を把握できる出入り口のセンサーの電源を切っていたことから、「徘徊の可能性がある男性への監督が十分でなかった」と判断され360万円の支払い命令が下された。

減額はされたもののこの判決を受け介護施設も「現場が萎縮する」と懸念を示すなど各界に波紋が広がっている。

結局は介護者に全責任を帰する判決であり、介護者が24時間目を話さずに監視するなどは不可能なことである。しかも当時85歳の妻自身も「要介護1」の認定を受けていた。

これでは認知症患者は檻に入れておくか鎖につないでおくしかないということになってしまう。

インターネット上でも様々な声が上がり、「裁判官は介護の実態を分かっていない」「むごいな」「切ない」「アホ判決だ」などの意見が寄せられた一方、「ではJRに全ての責任があるのか」といった声もあり、物議をかもし出した事件であった。

認知症悲劇の事件簿2、認知症でホームレスに 

認知症事件簿

 

認知症になり行方不明となっている人の数は全国でどのくらいいるのだろうか。
NHKの取材によると約1万人に昇るという結果が出た。

9607人
認知症やその疑いがあり、徘徊(はいかい)などで行方不明になったとして、おととし1年間に警察に届けられた人の数です。

NHKがその実態を取材したところ、死亡したり、行方不明のままだったりする人が合わせて550人を超えることが分かりました。

独自調査で明らかになった行方不明の実態 NHKは、ことし2月、おととし1年間に認知症やその疑いがある人が徘徊などで行方不明になったケースについて、全国の警察本部を対象にアンケート調査を行いました。

その結果、行方不明になったとして警察に届けられた人は、全国で延べ9607人に上ることが分かりました。

このうち、死亡が確認された人は351人。その年の末の時点でも行方不明のままの人も208人いたことが分かりました。

ソース元 NHK NEWS WEB

 

どのようなケースでホームレスになるのか

家族の目の届かない間にふらっと家を出てそのまま行方不明になるケースが一番多いのだろうが、他にも色々なケースがある。

■連れあいに先立たれ1人暮らしの老人が認知症になり徘徊したり片付けができなくなりゴミ屋敷などの問題でアパートを追い出され路上生活に陥入りホームレスになってしまった。
今このようなケースが増えているのだそうだ。

■建設会社の寮で住み込みで働いていたという男性。
認知症の症状があらわれ、仕事ができなくなり、いつの間にか社員量寮を出てしまい、気がついたら路上にいた。
(本人)行政に行っても受け付けてくれないと思った。

■40年近く調理師として働いていたという男性は、退職してから、アパートでで独りで暮らしていた。 部屋には荷物が散乱し、すでに認知症の症状があらわれていた。

男性の部屋で水漏れが起きます。 周囲に相談できる人がいなかった男性は1人で問題を解決できず、アパートを出てしまった。

男性は財布や銀行通帳などが入った荷物をなくしてしまい、そのとき交番を訪れましたが、対応した警察官も認知症だとは気づかなかったと言います。

自宅を出てから2か月後、 男性は駅の構内の片隅にたどり着く事になった。

こうしてホームレスになった人を見て誰かが認知症だと気がつくことができれば、周りから支援の手が差し伸べられるのでしょうが、難しいのは殆ど誰も認知症だと気がつかないケースが多いようです。
そのため、そのまま路上生活が続きます。

認知症悲劇の事件簿3、歩道を暴走した73歳の男性は認知症だった

認知症事件簿

 

宮崎市中心部の県道で10月28日、軽乗用車が歩道を暴走し、通行人ら7人が死傷した事故は連日ニューで繰り返し報道されたのでご存知の方は多いでしょう。

運転していた73歳の男性は数年前から認知症で治療を受けており、2日前まで入院していたことがわかった。

歩道上を走った約700メートルの間にブレーキ痕がないことや、途中で加速したとの目撃証言があることから、県警は川内さんが正常な運転ができない状態に陥っていた可能性があるとみている。

 

認知症患者による暴走事故例

・18キロにわたり大分自動車道を逆走
・名古屋高速に自転車で進入?!
・軽トラックが下校中の児童3人をはね重傷に
・電車線路上を約1.3キロ車で走行
・中国自動車道で、突然Uターンして逆走

いずれ5人に1人が認知症患者になる日が近い将来やってくる。

5人に1人ということは、両親が2人とも健在であれば2.5人に1人の確率に上がることになる。
事故や事件があった場合これは本人だけの問題だけではなく否応なしに家族をも巻き込む事になる。 現役世代をも巻き込む、そういう覚悟が必要な時代が目の前迫っている。

 - ■ライフ

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