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なかなか治らない風邪は細菌性の風邪かも知れません。風邪の種類

      2017/02/06

風邪の種類Photo: undefined by Aikawa Ke

 

細菌性の風邪とウイルス性の風邪 

風邪には二種類あるということをご存知ですか。

風邪にはウイルス性の風邪と細菌性の風邪の二種類があり、ウイルス性の風邪には抗生物質は効きません。

ウイルス性の風邪は症状も軽く、比較的短期間で自然に治ってしまいますが、細菌性の風邪は症状が長引きます。

風邪を引いてなかなか治らないときは細菌性の風邪かもしれません。

 

風邪の大半はウイルス性の風邪である

一般的に風邪と言われるものはウイルス性のものを指し90%以上を占めます。

残りの1割が細菌性によるものです。

ウイルスは細菌よりずっと小さく、自分で細胞を持っていません。

自己増殖できないためほかの細胞に入り込まなければ生きていけない特徴がある

ウィルスの大きさは、人の細胞の大きさよりも小さいので、人の細胞の中にいても、3日もすると、数がぐっと減っていくそうです。

そのため、ウイルス性の風邪の症状のピークは2~3日目にあり、そこから先は徐々によくなっていきます。

5日以上を過ぎてもまだ悪化しているというのは、ウイルス性の風邪ではなく細菌性の風邪の可能性が高いと言えます。

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ウイルス性の風邪と細菌性の風邪の症状の違い

ウィルスは「複数の臓器に同時に感染しやすい」という特徴があるため、 咳が出たりのどが痛くなったり、鼻水が出たりと、複数の症状が同時に出ます。

細菌は基本的に1つの臓器にしか感染しない

細菌性の感染の場合、咳だけがずっと出たり、のどの痛みだけがずっと続いたりどれか1つの症状が非常に強く出ることが特徴です。
風邪を引いている期間の長さも違います。

ウイルス性の風邪は3~4日と短いのに対し、細菌性の場合は5日以上と長く、 5日経っても治らない風邪の場合は、ウィルス性の風邪ではなくて、細菌性の風邪という可能性が高い。

37℃前半の熱が5日以上続く場合にも細菌性の風邪の疑いが高いでしょう。

細菌は大きさは、ウイルスより大きく、人の細胞に入り込まなくても生きていくができ、また細菌は細胞を持ち自分の力で増殖していきます。

そのため、細菌性の風邪の場合には、「抗生物質」を使ってその細菌を殺さないと風邪は治りにくい。 風邪に関係する細菌には、主に肺炎球菌やインフルエンザ菌、モラクセラ、カタラーリス、黄色ブドウ球菌などがあります。

 

一般的なウイルス性の風邪には抗生物質は効かない

風邪の原因となるウイルスは200種類以上もあり、同じウイルスでも様々な変異体があるので、それぞれに効果がある抗ウイルス薬を作るのは現実的に不可能です。

風邪のウィルスに効果のある薬は現在のところはまだ開発されていません。

ウイルス性の風邪そのものに効く薬は無いので、風邪を引いたら十分な栄養と睡眠をとって自分の免疫機能に任せるしか方法はありません。

風邪薬に含まれる成分は、それぞれの風邪の症状の熱、鼻水、咳などのを諸症状をおさえて体を楽にするための対症療法薬に過ぎません。
ウイルスは体温が低い方が活発になり、体温が高くなると活動が鈍くなります。

また免疫力は体温が高い方が活発になります。

つまり免疫力が最大限に働けるように体が体温を上げて熱を出しているわけです。

そのため、かかり初めの時にむやみに解熱剤が含まれた風邪薬を服用すると返って風邪を長引かせてしまいます。
だから医者は風邪薬を飲まない関連記事»)と言われています。

逆に細菌性の風邪の場合には抗生物質を使って、その細菌を殺さないと風邪が治りにくい。

そして、細菌は、人の細胞に入らなくても生きていけるので、ウイルスよりも手ごわい、そのため期間も長引き治りにくい。

抗生物質は細菌を攻撃することはできますが、ウイルスには効果がありませんが風邪を引いたらよく処方される。

その理由は以下のことが上げられます。

1、その症状がウイルス性のものなのか、細菌性のものなのか、をぴったり正確に診断することはなかなか難しい面があり、そのため約1割の細菌性の風邪だということも想定して抗生物質を処方している。

2、また、風邪の症状で弱った体は、免疫機能も弱っていますので、細菌による二次感染を防ぐという意味で処方されています。

3、風邪には全て抗生物質が効くと信じている患者がいるため、患者から強く言われると出さざるをえない。

 

医師3365人に聞く、「かぜ」に抗菌薬を出す理由

出典 日経メディカル

●ほとんど処方することはないが、患者の希望が強いとき、特に高熱で細菌性感染の可能性も完全には否定できないケースでは出してしまうこともある。本当は出すべきではないと思うが……。出す場合には抗菌作用の強いペニシリン系をできるだけ短期間で処方する。(40代勤務医、内科系専門科)

●いわゆる「かぜ」が細菌感染症の続発を招くことがある。患者はなかなか再診してくれないので、最初から抗菌薬を投与しておくことが多い。(50代勤務医、一般内科)

●高齢の患者が多く、二次感染による重症化の方が恐ろしい。(50代勤務医、消化器外科)

●抗菌薬使用を制限したいのなら、きちんと制限要項を決めない限り、我々も処方せざるを得ないところがある。「××のときでないと、抗菌薬を処方してはいけない」となってくれれば、それを盾にして抗菌薬処方を拒否できるのだが。法令遵守が叫ばれる今日において、「(医師側のみの)努力目標」では話にならない。(30代勤務医、消化器外科)

●ただ漫然と処方していました。今後はガイドラインに従って、しっかりしなくては。 (40代勤務医、小児科)

 

以上のような理由で抗生物質がよく処方されているのですが、近年抗生物質を使い過ぎることが原因で新たな問題が起きている。

それは抗生物質の乱用であらゆる抗生物質が効かない「耐性菌」(関連記事»)が増えてきている事があげられる。

 

治る病気が治らない!? ~抗生物質クライシス~

出典 NHK クローズアップ現代

細菌感染の治療に欠かせない抗生物質。新薬の開発が滞る中、「最後の切り札」的存在の抗生物質まで効かない耐性菌が登場し、使える薬がなくなるという危機感が高まっている。

中耳炎では、耐性菌により治りにくい患者が増加。NICUでは、母親が知らずに持っていた耐性菌が母子感染し、新生児が亡くなるケースも起きている。

特に警戒されているのが、CREという腸内細菌の耐性菌。

腸内に保菌しているだけでは無害だが、血液中に入って炎症を起こすと、使える薬がほとんどなく、世界中で死者が出ている。

日本には少ないと考えられていたが、初めての全国調査により、この1年で1700人以上の感染者がいたことが明らかになった。

最新の研究により、CREが様々な種類の菌を耐性菌に変えてしまう性質を持ち、従来の検査体制では発見が難しいこともわかってきた。

WHOは去年「このままでは近代医療が成り立たなくなる」と警告。

風邪など本来抗生物質が不要なときに使用しないことで「耐性菌を生みださない」取り組みや、これまで対策が行き届かなかった在宅ケアや介護の現場で「耐性菌を広げない」取り組みも始まっている。

 

「薬剤耐性菌対策 医師は不必要な抗生物質自粛を」
11月1日 21時27分 薬剤耐性菌の感染拡大が問題となる中、啓発に取り組む国民会議の初会合が開かれ、医師に不必要な抗生物質の処方を控えるよう求められた。

 

風邪の時は病院に行った方が良いですか?

アメリカ内科学会(ACP)がエビデンスを集めてまとめた論文では次のように書かれています。

自宅療養でいい症状
38℃以下、鼻汁が透明感がある、咽頭痛が軽度、咳嗽が経度

病院を受診した方がいい症状
39℃以上、鼻汁が黄色か緑色、咽頭痛が激しい、咳嗽が激しい、38℃以上で他の症状も見られる時、65歳以上、糖尿病、慢性呼吸器疾患、心疾患、腎臓病などの基礎疾患がある場合 。

ただし、いずれの場合も不安な場合や、早く症状を取りたい場合には、医療機関を受診するようにして下さい。

 

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